サイカは2018年12月27日、インターネットを介さないオフライン広告領域における独自の調査・研究レポートの第5弾として「年末年始にテレビCMが多い企業TOP20ランキング」を発表した。
これは、2017年3月1日~2018年2月28日の間で、「他の月と比べた時に年末年始のCM回数比率が大きい企業」のランキングである。
これによると、年末にCM放送回数がもっとも集中する企業は「グーグル」で、年末に需要が増える消費財企業のCMも集中する傾向になることがわかった。
オフライン広告領域の実態を明らかにするランキング
テレビCMなどのオフライン広告は、電通によると、国内で1年間に約5兆円の費用が使われながらも、効率的な広告出稿や効果測定の手法が確立しておらず、情報も得にくい領域だという。※出典:電通「2017年(平成29年)日本の広告費」
そのような現状に対し、インターネット広告とオフライン広告の統合的な分析を可能にするマーケティングツール「XICA magellan(マゼラン)」を提供するサイカは、オフライン広告領域の実態を明らかにすべく、調査・研究を行っている。
今回、その調査・研究結果の第5弾として、「年末年始にテレビCMが多い企業TOP20ランキング」レポートを作成した。
年末にCM放送回数が増える企業1位はグーグル
ランキング方法は以下のとおりである。
・各企業の12月CM放送回数、1月CM放送回数それぞれの月平均CM放送回数に対する比率を算出
・各企業の月平均CM放送回数に対する12月、1月のCM放送回数の比率をそれぞれ集計し、比率の高い企業からランキングを作成
そして、結果は以下のとおりとなった。
年末(12月)にCM放送回数が増える企業
1位 グーグル 515.5%
2位 アマゾンジャパン 464.0%
3位 ヤマザキビスケット 326.0%
4位 ソニーモバイルコミュニケーションズ 288.7%
5位 ミクシィ 274.8%
6位 ホーユー 271.8%
7位 コロプラ 271.6%
8位 第一三共ヘルスケア 268.9%
9位 スーパーセル 237.5%
10位 キリンビバレッジ 234.1%
11位 佐藤製薬 224.1%
12位 シャープ 222.7%
13位 フォーシーズ 218.4%
14位 ドミノ・ピザ ジャパン 213.8%
15位 エーザイ 211.1%
16位 ファンケル 208.0%
17位 ジョンソン 207.4%
18位 日本中央競馬会 204.4%
19位 ゼリア新薬工業 202.7%
20位 ユニ・チャーム 200.5%
年始(1月)にCM放送回数が増える企業
1位 ユーキャン 1017.7%
2位 アシェット・コレクションズ・ジャパン 453.8%
3位 ノーベル製菓 415.9%
4位 三菱自動車工業 304.0%
5位 日本教育財団 301.3%
6位 SUBARU 272.3%
7位 LIFULL 263.8%
8位 いなばペットフード 227.9%
9位 オリエンタルランド 213.0%
10位 ファミリーマート 202.1%
11位 旭化成ホームズ 199.8%
12位 WOWOW 199.0%
13位 ロッテ 198.7%
14位 アニプレックス 198.5%
15位 日産自動車 191.7%
16位 マツダ 191.0%
17位 サントリーウエルネス 183.8%
18位 リクルートホールディングス 181.2%
19位 本田技研工業 180.6%
20位 ユー・エス・ジェイ 171.6%
このランキングでは、年始にテレビCM放送回数がもっとも集中した企業は、通信教育講座を提供する「ユーキャン」で、月の平均CM放送回数に対し、年始のCM放送回数は約10倍増となっており、今回の調査でもっとも高い結果となっている。
また、同社ではユーキャンの他、定期購読誌を提供する「アシェット・コレクションズ・ジャパン」、有料放送の「WOWOW」、モード学園、東京通信大学などを運営する「日本教育財団」、住宅・不動産ポータルサイトを運営する「LIFULL」など、新年に合わせて新習慣や新生活に関わるサービスを提供する企業のCMが集中する傾向があったと見解を示している。
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