科学技術の力であらゆる環境問題を克服することを目指すピリカは、同社が提供する、ごみ分布調査サービス「タカノメ自動車版」が、安田産業に導入、調査開始されたことを発表した。
ピリカが開発・提供するごみ分布調査サービス「タカノメ」は、スマートフォンで撮影した道路や歩道の動画データを分析し、街中のごみの種類や数量を計測するシステム。
画像認識技術を活用し、ごみの分布や深刻さを計測することが可能になり、歩いて調査を行う「タカノメ徒歩版」は主に自治体や企業に導入され、清掃活動ルートの改善や美化施策の効果測定等に活用されているという。
ピリカは、更に広範囲の調査を実施するための車載型サービス「タカノメ自動車版」を2021年に開発。
車のダッシュボードにタカノメアプリが搭載されたスマートフォンをおくことで、業務走行中に道路のごみの分布状況を調査することが可能になったとのことだ。
今年創業50年を迎える安田産業は一般・産業廃棄物の処理業を中心に事業を展開しており、収集・運搬する廃棄物を資源として循環させるため、2010年頃よりリサイクル事業を開始。
更に、2008年に市民参加型のプロジェクトも開始し、「京都古紙改革」と称したポイント制度やガソリンスタンドと連携したドライブスルー回収を企画。古紙回収促進を目指す活動や高齢者が回収したアルミで車椅子を作り地域に寄付をするなど、廃棄物の循環をともにつくる活動も行っている。
安田産業は今回、「タカノメ自動車版」を活用し、日常業務であるごみ収集作業とともに地域の路上ごみを可視化することで、「ごみ」の問題を多面的に発信していくため「タカノメ自動車版」を導入。ごみの分布データから見える地域の現状や課題を発信し、地域とともに解決へと繋げていいくとのことだ。