サントリーフラワーズは、花・野菜事業の商品開発・生産の拠点、「サントリーフラワーズ イノベーションフィールド」を、滋賀県東近江市に新たに設立したことを発表した。
サントリーフラワーズは2002年の会社設立以来、花苗・野菜苗の販売を中心に事業を拡大し、現在では30以上の国と地域に展開。
今回新たに設立する拠点は、「新価値創造」「サステナビリティ経営」などをコンセプトに、さらなる商品開発・生産の強化を図るものだという。
同拠点では、新品種の開発や世界中で販売される商品の元となる株を生産。今後、同拠点を起点にさらに多くの商品を送り出し、花・野菜を通じて利用者の心に潤いと感動を届けすることを目指すとのことだ。
「サントリーフラワーズ イノベーションフィールド」の特長
(1)最新技術を活用した商品開発・生産の効率化
温度や湿度、日射量をモニタリングし、スマートフォンから遠隔で温室環境を管理できるシステムや画像解析AIを搭載した挿し木ロボットなどを用い、商品開発・生産の効率を高める。ほかにもLEDを活用した温室を導入し、日照不足などの環境要因の影響を受けない生育を実施。
(2)環境負荷低減に向けた取り組み
サステナブルな事業活動の推進のために、環境負荷低減に向けたさまざまな取り組みを実施。重油などを用いた暖房でなく、電力による空調での温室の管理、ソーラーパネルの設置による自家発電、再生エネルギー由来の電力の使用などを通じ、温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることで、年間800トンの排出削減を実現。
また、温室の一部で、植物の生育に必要な水を循環させ再利用する、エブ&フロー方式の潅水システムを導入。導入するエリアでは、約80%水使用量を低減する。