NTTデータは、子会社のNTT DATA, Inc.を通じて、データ・アナリティクス領域におけるアドバイザリー業務を強みに持ち、顧客のデジタル戦略の推進やビジネス課題の解決を支援する、米国Aspirent Consulting, LLC(以下、Aspirent)を買収することで合意したと発表した。

同買収は、2020年のHashmap買収に続き、北米分野におけるデジタル戦略の一つである同領域のオファリング拡充を目的としたもの。今後も買収を含めた継続的な投資を通じ、同戦略を更に推進していくとともに、顧客事業の成長を支え、サステナブルな社会の実現に取り組んでいくとしている。

背景・目的

Aspirentは、データ・アナリティクス領域におけるアドバイザリー業務を強みに、顧客によるデータ活用およびデジタル変革を支援しているという。

同買収を通じて、同社の約230名の人財を獲得することで、同領域におけるデリバリー能力を大幅に拡充するとともに、Microsoft Azure、AWS、Databricks、Snowflakeなどのクラウド型のデータ関連ソリューションに係るオファリング力を一層強化するとのことだ。

NTT DATA Services, Consulting and Digital Transformation ServicesのGroup PresidentであるWayne Buschは、「同買収は、我々のデータ活用に関するアナリティクスおよびアドバイザリー能力の拡充を目的としたものです。これまでに買収した、Snowflake社の「Premier Partner」であるHashmapやサプライチェーンのコンサルとアナリティクスに強みを持つChainalyticsにAspirentを加えることで、お客さまから信頼されるパートナーとして、重要なビジネス課題の解決に一層貢献していきます」と述べている。

Aspirent CEOであるAndrew Wellsは、「私たちは創業から10年間にわたり、データ・アナリティクス領域を専門とするコンサルティング会社として、データドリブンによる、複雑なビジネス課題の解決や事業変革へのチャレンジを支援してきました。NTTデータの一員になることで、顧客のデジタル変革をグローバルレベルでトータルに支援できるようになることに加え、我々の社員の成長および地域社会への貢献に向けた新たな機会が得られることを大変嬉しく思います」と述べている。

今後、Aspirentは、NTTデータが2022年8月に設立した世界6拠点のイノベーションセンタを含め、これまでのデジタルへの投資成果やグローバルリソースへのアクセスが可能となるという。

NTTデータは、これまでの買収で獲得した、デジタル人財の採用・育成プロセスの展開による組織力の最大化と、各領域にて獲得した強みの組み合わせによるオファリング拡充を通じて、より一層の競争力強化を図り、顧客へ提供できる価値のさらなる向上に努めていくとしている。