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日本におけるデータサイエンス教育の普及を目的として、国立大学法人 滋賀大学の協力により翻訳されたもので、教育機関に所属する教員は無償でダウンロードし、データサイエンス教育に活用できる。
データサイエンスを効率的に学べる「DLI データサイエンス教育キット」
NVIDIAは、ディープラーニング、データサイエンス、ハイパフォーマンス コンピューティング (HPC) などの分野に向けて、高度な演算能力を持つGPUと開発プラットフォームを提供しており、これらを活用できる人材育成にも注力している。DLIでは、教育者向けプログラム「DLI教育キット」や、オンライントレーニング、ワークショップなども提供。米コロンビア大学や英オックスフォード大学、シンガポール国立大学、香港科技大学などでも、カリキュラムでDLIを利用している。
「DLI データサイエンス教育キット」の英語版は、ジョージア工科大学およびプレイリー・ビュー A&M大学の研究チームとNVIDIAによって共同開発された教材。ダウンロード可能な講義用スライドや演習課題、DLIオンライントレーニングへのアクセス権、クラウドのGPUインスタンスのクレジットなどが含まれる。教材や演習、学生の理解度を評価するためのテストなどをパッケージにして提供することで、教員の負担を減らし、効率的なカリキュラムの策定を支援する。本キットを通じて、データサイエンスの基礎から応用まで学ぶことができる。講義用スライドは計1,000ページ以上。
キットでカバーしている主要トピックは、以下の通り。
- データサイエンスと RAPIDS の入門
- データ収集と前処理(ETL)
- データセットにおけるデータ倫理とバイアス
- データ統合と分析
- データビジュアライゼーション
- Hadoop、Hive、Spark と HBase によるスケールと分散コンピューティング
- 機械学習(分類)
- 機械学習(クラスタリング、次元削減)
- ニューラルネットワーク
滋賀大学の協力で日本語化
滋賀大学は2017年に日本初のデータサイエンス学部を設置し、全国でいちはやくAIを含むデータサイエンス教育に取り組んできた。滋賀大学はこれまでにも教材の開発に取り組んできたが、NVIDIAの「DLI データサイエンス教育キット」が日本のデータサイエンス教育に有用であると考え、データサイエンス学部の教員と生徒がNVIDIAとともに昨年から日本語化に取り組んでいた。データサイエンス研究科の授業ではすでに本教材が活用されている。
また、この取り組みをきっかけに、NVIDIAは滋賀大学との連携をさらに深め、滋賀大学データサイエンス・AIイノベーション研究推進センターと5月に協定を締結。NVIDIA の持つ先端技術やビジネスの知見と、滋賀大学の教育の知見を組み合わせることでさらなる教材を作成し、 AI、データサイエンス教育の普及につとめるという。
教員であれば誰でも無料で利用可能
本教材は教育機関の教員であれば、誰でも無償で利用できる。登録ページで申し込むことによって本教材など4種類の教育キットがダウンロード可能。
申し込みにはNVIDIA開発者アカウント(無料)の作成が必要。
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