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パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」は、2022年8月の転職求人倍率をまとめた「doda転職求人倍率」を発表した。
■2022年8月の概況
●求人倍率
2022年8月の転職求人倍率は、前月から+0.11ポイントの2.09倍となった。求人数は前月比101.8%、前年同月比149.1%。転職希望者数は前月比96.4%、前年同月比111.2%となっている。
●求人増加率
求人数は、業種別では「その他」を除く12業種のすべてで前月から増加。最も増加率が大きかったのは「エネルギー」で前月比105.7%、次いで「レジャー・外食」で前月比103.8%となった。
職種別では11職種のうち10職種で増加し、増加率が最も大きかったのは「販売・サービス」で前月比105.8%、次いで「事務・アシスタント」で前月比105.4%となっている。
■2022年8月の解説
●転職求人倍率が2倍を超え、過去最高値を更新
8月の求人数は、2020年9月から24か月連続で増加、前月に引き続き過去最高値を更新したという。求人増加率が大きかった「レジャー・外食」では、ホテル関連の企業で求人が増加。その背景には、観光目的の外国人の入国制限が緩和されたことによる観光客の増加を見越して、採用を進める動きがあったことが挙げられるとしている。
一方、転職希望者数は、夏季休暇期間に転職活動が落ち着く傾向があり、今年も同様に前月から減少。転職求人倍率は上昇し、過去最高値を更新したとのことだ。
■翌月以降の見通し
9月の求人数は、経済活動活発化を見越した企業の採用意欲の高まりは継続すると考えられるため、増加すると同社は考察。一方で、転職希望者数は、9月ごろから年末の退職を目標に転職活動を始める人が増えるため、増加すると予想され、転職求人倍率は横ばいになる見込みとしている。
今後、全国旅行支援などの観光需要喚起策が実施されると、求人動向にも影響が出ると推測されるとのことだ。
<参考>
doda『転職求人倍率レポート(2022年8月)』