鳥取県の若桜町では8月11日(祝日「山の日」)に、同地の代表的な山の観光スポットである「わかさ氷ノ山」で、地元初の試みとなるテントサウナイベントを実施したという。

直前の発表にもかかわらず、鳥取県内および首都圏・関西など遠方からも約50名の参加者が集まる盛況となり、開放感あふれる夏山の自然と至福の「ととのい」のひとときを一緒に楽しんだとのことだ。

開催の経緯/若桜町と氷ノ山、ととのうとっとり

鳥取県東部にある若桜(わかさ)町は、鳥取と姫路を結ぶ若桜街道沿いに開かれた古い宿場町。人口約3千人の小さな町ながら観光的見どころは多く、なかでも兵庫・岡山との県境にそびえる氷ノ山(ひょうのせん)は中国地方2番目に高い山で「氷ノ山 後山 那岐山 国定公園」に指定され、冬はスキー、夏は登山やトレッキングが楽しめる本格的な山岳リゾート。

鳥取県では豊かな自然をサウナで楽しむ「ととのうとっとり」が新たな観光戦略として推進されており、その一環として今回、山の日に合わせて氷ノ山でテントサウナイベントの開催が決定したとしている。

イベントレポート/標高 845m、広がる山の絶景を楽しむサウナ

会場は、鳥取側登山ルートにある「氷ノ山自然ふれあい館 響の森」。建物外の広い芝生広場がイベントのために開放され、予約のうえ来場した参加者たちは、館内更衣室で持参の水着に着替えて屋外へ。気持のいい山の空気を胸いっぱいに吸い込み、軽く準備運動。簡単なオープンセレモニーに続き、用意された大小4基のテントサウナへ。

各テント内で、フィンランド式のセルフロウリュ

4基のテントサウナは、いずれもイベント運営「ととのうとっとり」事務局が保有。温浴設備のないところでも持ち込んで設営可能なため、鳥取県内では有名観光地など各地でテントサウナイベントが開催され、人気とのことだ。

テント内でストーブを焚き、サウナストーンに自分で好きなだけ水をかけ熱い蒸気によって発汗を促す、フィンランド式の「セルフロウリュ」が楽しめるという。

テントサウナで身体が温まったら、冷たい水風呂プールでクールダウン、そして広がる空と山並みの景色を眺めながら、ゆっくりと外気浴。水分補給もして十分に休憩をとった後、またテントサウナへ。これを何セットか繰り返していくと、次第に心身がスッキリと「ととのう」感覚が得られるとしている。

サ飯は地元の名産ジビエ鹿肉のカレー、サウナ帽子のプレゼントも

お腹を空かせたサウナ―たちの楽しみ、サ飯(サウナ飯)は若桜町名産ジビエ鹿肉を煮込んだカレーライスを用意。有名レストランでも使用される高級食材。

また、参加申込み先着30名には、地元企業の協賛によりお揃いのサウナ帽子をプレゼントしたとのことだ。

【イベント概要】
・名称/山の日サウナイベント in WAKASA-HYOUNOSEN
・日時/2022年8月11日11:00~17:00 ※受付10:30~
・会場/氷ノ山自然ふれあい館 響の森
・料金/大人・小人 1名 3,000円(税込)
・施設/テントサウナ(Morzh・IamSauna)、水風呂プール、外気浴用チェア 
 ※サウナ会場は屋外。更衣室・トイレは「響の森」館内に
 ※シャワーは、会場から徒歩5分「高原の宿 氷太くん」で利用可能
・主催/氷ノ山観光業者組合
・後援/若桜町 若桜町観光協会
・協賛/中一建設
・運営/ととのうとっとり事務局
(一向平キャンプ場 Nature Sauna)