エクサウィザーズと日本気象協会は2018年11月20日、AIなどのテクノロジーを活用した気象ソリューションサービスの共同開発を行い、気象に関わる産業革新と社会課題解決を目指すと発表した。
このソリューションサービスは、近年激化している気象環境下でのリスク軽減を検討している企業を対象に、まずは「商品需要予測」の分野から展開する。
今後は「ヘルスケア」「防災」の分野などさまざまなデータと気象データを組み合わせ、多くの企業や個人が幅広い領域で活用できる「気象データのAIプラットフォーム化」を目指した共同開発を行うなど連携を進めていくとのことだ。
高精度な需要予測モデルの構築で企業や個人の問題解決を目指す
近年、温暖化の影響による豪雨、猛暑、暖冬や突発的に起こる記録的大雪など、極端な気象状況が数多く発生している。気象リスクは全産業の1/3に影響を与えるともいわれ、気象リスクを考慮した戦略的な企業運営は重要性を増している。
そこで、両者はエクサウィザーズの「AIなどのテクノロジー、事業化・サービス化能力」と日本気象協会が持つ「気象に関するデータ、解析技術などのノウハウ」を生かし、共同で新たなサービスの開発を開始する。
気象データ×AI「需要予測サービス」は、エクサウィザーズが持つ「機械学習・深層学習などのAI解析力」と2017年度から「需要予測」を事業として展開してきた日本気象協会が共同開発を行うことにより、従来よりもさらに高精度な需要予測モデルを構築することが可能になるという。
「需要予測サービス」を活用することで、顧客企業は今後さらなる廃棄ロスや機会ロスの削減、在庫管理の適正化などを図ることが可能となり、売上高向上、業務の高度化・効率化、生産性向上の実現につながるという。
また、エクサウィザーズはAIを用いた社会課題の解決を目指しており、「気象リスクに起因する社会課題」には防災面や経済面だけでなく、人々の生活面や健康面への影響も含まれると考えているという。
今回のエクサウィザーズと日本気象協会の共同開発を通じ、今後、企業との連携や個人消費者向けのサービス開発などを進め「ヘルスケア」の観点からも人々の健康的な生活をサポートし、人々のQOL(Quality of life)の向上、健康社会の実現を目指す方針だ。
img:PR TIMES