トヨタ自動車(以下、トヨタ)とスズキ(以下、スズキ)は、2017年に業務提携に向けた覚書を締結し、以来、トヨタが持つ強みである電動化技術と、スズキが持つ強みである小型車技術を持ち寄り、生産領域や電動車の普及等での協業に取り組んできた。
業務提携に基づく協業のひとつとしてグローバルでの車両のOEM相互供給を進める中、今回、スズキが開発した新型SUVを初めてトヨタ・キルロスカ・モーター(以下、TKM)にて8月より生産を開始する運びとなったという。
インド国内のマルチ・スズキ・インディア、TKMでそれぞれスズキ、トヨタのモデルを販売。また、両社共に、アフリカを含めたインド国外への輸出も計画とのことだ。
インド発売の両モデルには、スズキ・トヨタそれぞれの開発した技術として「マイルドハイブリッド」「ストロングハイブリッド」がパワートレインとして搭載されるという。
協業を通じて、トヨタ・スズキの強みを持ち寄ることで、ユーザーに幅広い電動化技術を提供することが可能となり、インドにおける電動化の加速と、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していくとしている。
トヨタとスズキはインドにおける協業拡大への投資も含め、インド政府が掲げる製造業振興策である“Make in India”を継続的に支援することにより持続的な経済成長に寄与すると共に、2070年までに温室効果ガス(GHG)排出ネットゼロ達成ビジョンに貢献していくとのことだ。
トヨタ 豊田章男社長のコメント
「インド事業を地元密着で長く取り組んでいるスズキさんと新型SUVを発表できることを嬉しく思います。現在、自動車産業は、電動化やカーボンニュートラルなど、様々なチャレンジに直面しています。トヨタ、スズキそれぞれの強みを活かして、インドのお客様に様々な選択肢をご提供することで、CO2削減に貢献し、“誰も取り残さず”、“みんなが自由に移動できる社会”の実現を目指していきたいと思います。」
スズキ 鈴木俊宏社長のコメント
「今回の新型SUVのTKMでの生産は、環境にやさしくお客様に必要とされるモビリティの提供を通じて、インドの成長に貢献することができるプロジェクトです。将来の協業の更なる深化に向けた大きなマイルストーンであると認識しております。トヨタさんからの支援に感謝申し上げると同時に、引き続き協業による新たなシナジーやビジネスチャンスを模索してまいります。」