ファストドクターは、大阪府堺市と連携し、高齢者施設等に特化した往診体制を整備すると発表した。

同体制は、大阪府堺市内の高齢者施設等で新型コロナウイルス感染症の患者が発生した場合、早期に感染制御と治療のためのチーム派遣を目指すものだという。
高齢者施設等で陽性者が発生した場合に早期に医師・看護師を施設に派遣することを支援し、診療や感染制御指導を行い、さらに保健所を介して自宅療養者からの診療要請があった場合においても往診支援を行うとしている。

【概要】

①救急往診・入院調整

医師が高齢者施設等や自宅へ速やかに訪問し、診察・検査・処方を行う。必要に応じて、重症化予防のための中和抗体薬の投与や、在宅での酸素投与・ステロイドの投与等で入院までの肺炎治療を行う。また、入院の必要性が認められた場合は医師が保健所と連携し、入院や搬送の手続きに繋げる。

②高齢者施設等の感染制御対策

施設入居者、職員を対象に陽性者との濃厚接触が疑われた場合、PCR検査・抗原検査を行う。また、介護士等の職員を対象に施設内の衛生管理やゾーニング等の指導を行い、感染拡大抑止を支援する。

③健康観察

往診時に、医師がその後の経過観察が必要と判断した場合、ファストドクター内の健康観察センターに常駐する看護師が、1日最大8回の健康観察架電を行う。体調悪化の際には速やかに医師と連携し、適切な治療や療養指導を行う。

▼対象者
・大阪府堺市内高齢者等施設の入居者、職員等
・大阪府堺市内の自宅療養者

▼対応時間
全日:9:00~19:00