マツダ(以下、マツダ)は、2050年のサプライチェーン全体でのカーボンニュートラル(以下、CN)に向け、2035年にグローバル自社工場でのCN実現に挑戦すると発表した。

マツダは、クルマの「つくる・はこぶ・つかう・もどす」それぞれの過程でCO2排出量を削減し、地球温暖化の抑制に貢献することを自動車製造業の中核的責務として位置付けCNへの取り組みを進めてきたという。

2035年のグローバル自社工場でのCN実現に向けては、各関係先と連携し、(1)省エネルギーの取り組み、(2)使用するエネルギーを再生可能エネルギーに転換する取り組み、(3)社内輸送などで使用する燃料において、CN燃料の導入をする取り組み、の3つの柱で進めていくとのことだ。

CO2排出量削減のロードマップ

1つ目の柱である省エネの取り組みとしては、CO2排出量の多い自動車の製造工程において、低温硬化塗料の開発による熱エネルギーの削減や、加工技術の効率化によるエネルギー変換効率の改善などを実施するという。

2つ目の柱である再生可能エネルギーの導入については、自社のCN化のみならず地域経済の成長にも貢献することが重要であるとの視点に立ち、中国地域のCN電力の需給拡大を目指すCN電力推進部会での取り組みに積極的に参画していく。

また、工場内の発電の低・脱炭素化や再生可能エネルギー発電事業者からの電力調達など、さまざまな形態の脱炭素化を検討しているとのことだ。

3つ目の柱であるCN燃料導入については、次世代バイオ燃料の実用化を進めるひろしま自動車産学官連携推進会議の取り組みなどとも連携し、社内輸送などで使用する燃料においてCN燃料の導入を進める。

なお、こうした国内での取り組みをモデルに、海外の工場においても最適なアプローチを進めていくという。

マツダは、これらの取り組みを通じて、今後も2050年のサプライチェーン全体でのカーボンニュートラルに向け着実に挑戦を進め、豊かで美しい地球と永続的に共存できる未来を目指していくとしている。