東北新社は、電通クリエーティブX、ヒビノ、電通クリエーティブキューブと4社で推進する共同プロジェクト「メタバース プロダクション」の一環として、映画監督・オダギリジョーの次回作に迫る密着スペシャルムービー「Vocument」を公開したと発表した。

▼映画監督・オダギリジョーの次回作に迫る密着スぺシャルムービー「Vocument」

同作品は、映画監督・オダギリジョーが次回作の構想を模索する様子、脚本の考え方、映画にかける情熱などにフォーカスをあてた密着スペシャルムービーを企画・監修にTUGBOATを迎え制作。

映像では学校や居酒屋、商店街、アメリカのグランドキャニオンなどを訪れ、自身の映画撮影に向けてヒントを探す内容となっており、密着冒頭でオダギリジョーさんは、「(次回作を進める中で)まだ自分で答えが出ない部分もあって…」と話し始める。

同映像は、わずか2日間で撮影、全カットをスタジオから一歩も出ずに制作されており、仮に実際に移動して撮影した場合、トータル約5万キロの移動距離になるという。

本編メインコンテンツの最後に、LEDを使用したバーチャルプロダクション撮影であることが明かされ、最新テクノロジーを駆使し、これからの映像業界を変革する制作手法により実現した映像となっているとのことだ。

「Vocument」 撮影模様キャプチャ一覧

▼大型LED常設バーチャルスタジオ「studio PX」を活用したバーチャルプロダクション撮影

映像制作における温室効果ガス削減・プロセス効率化を目指し、PX(プロダクション・トランスフォーメー
ション)サービスを開発・運用していくため、「メタバース プロダクション」は発足されたという。

その中で「Vocument」は、同プロジェクトで運営する大型LED常設バーチャルスタジオで撮影された映像コンテンツを用いることで、業界関係者だけでなく、幅広い生活者からの注目を集め、新しい制作手法としてのバーチャルプ
ロダクションを日本国内に浸透させるために制作したとしている。

同社らが開発・提供するサービスを活用することで環境への負担軽減や制作工数・コストの削減など、大きなメリットが期待できるとし、テクノロジーによる仮想世界と現実世界の融合で、映像制作の現場に新しい未来を切り拓くとのことだ。