ヤクルト本社は、2022年4月26日開催の取締役会において、取締役に対する報酬制度として、業績連動報酬制度を導入することを決議したと発表した。

1.導入の目的

取締役会の諮問機関である「指名・報酬諮問委員会」において中長期的な企業価値の向上に資するための役員報酬のあり方を審議し、その結果、経営者がより業績に責任を持つ報酬制度とするため、2022年度から同制度を導入することを取締役会で決議。

2.同制度の概要

(1)対象者
当該事業年度末および支給時に在籍する取締役(社外取締役および非常勤取締役を除く)

(2)算定方法
業績連動報酬の算定指標として、業績を計るうえで最も適した「連結営業利益」に加え、同社事業の原点である「代田イズム」の実現度合いのバロメーターとなる「連結乳本数」を使用するものとし、報酬全体に占める割合については、固定報酬8割、業績連動報酬2割を基本とし、業績連動部分は0~150%の範囲内で変動するものとして設定。

また、業績連動報酬額は、連結営業利益の前年比が70%を下回った場合は、支給しないものとするとのことだ。

(3)報酬の支給方法
固定報酬は毎月支給し、業績連動報酬は算定期間となる事業年度終了後に一時金として支給。

なお、具体的な個人別の報酬額については、透明性・客観性を高めるため取締役会の委任を受けて「指名・報酬諮問委員会」で決定するものとするという。

「代田イズム」について

ヤクルトでは、創始者である代田稔の考えを「代田イズム」と呼び、現在もすべての事業の原点としている。

・予防医学
病気にかかってから治療するのではなく、病気にかからないための「予防医学」が重要である。
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ヒトが栄養素を摂る場所は腸である。腸を丈夫にすることが健康で長生きすることにつながる。
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