ゴールドウインは、2022年4月に施行された「育児・介護休業」の法改正にともない、男性の育児休業取得について従業員の理解を深める為、社内セミナーを実施したと発表した。
育児休業取得推進を図り、2024年までに対象者の取得率30%を目指すという。
厚生労働省の発表によると、2020年度の男性の育児休業取得率が12.65%と過去最高となった。しかし、政府が目標に掲げていた13%には及ばず、依然として低い水準であるとのことだ。
少子高齢化が進み、人材確保がより困難になる事が予想される将来に向けて、企業が従業員の多様な働き方に理解を示し、従業員が長く働ける職場環境を整えることが重要となる。
4月の法改正により制度の整備は行われるが、それだけではなく従業員の認知・理解が追いついていない事が懸念されるという。制度の拡充と社内の風土づくりの両軸で進める事が必要とのことだ。
そこで、同社では管理職向けと全従業員向けの2種類に分けて社内セミナーを実施したという。
【社内セミナーの概要】
オンライン・オフラインのハイブリット開催
管理職向け:男性の育児休業取得推進セミナー
■対象者:約400名
■内容:
1、育休推進動画視聴
2、なぜ男性育休? 変わりゆく社会環境
3、男性育休の現状
4、これからのチームマネジント
5、育児休業制度
■所要時間:約1時間
全従業員向け:育児休業取得推進セミナー
■対象者:約3,100名
■内容:
1、育休推進動画視聴
2、育児休業制度
3、育休取得による周りへの影響
4、育休取得しやすい職場作り
■所要時間:約45分
同社では、これらの取り組みを基に2024年までに取得率30%を目指しているという。
2021年の実績では、10名の男性従業員が育児休業を取得。今後同社では、実際に育児休業を取得した従業員とこれから取得を検討している従業員やその上司が意見交換できる「座談会」などの開催や、インターナルメディアを活用した情報発信で従業員の認知・理解を深め、社内の風土づくりにも注力していくとしている。