ファーストスクリーニング、NTTデータMSE(以下、MSE)、小林製薬の3社は、尿から健康状態を見える化し、健康意識を高めて行動変容を促す実証実験「健康見える化プロジェクト(以下、本プロジェクト)」を2022年4月より順次開始すると発表した。

今回、FSCは数滴の尿から尿中の成分を測定するセンサー「ハカレルシリーズ」を開発。同プロジェクトの参加者は、このセンサーを使用し、毎日の健康状態を専用アプリで管理するという。

普段の生活に健康管理食や運動といった健康活動を取り入れ、その成果を数値で実感することで、さらに前向きに健康活動に取り組む状態へつながるかを確認。

なお、同プロジェクトで得られた成果を活用し、小林製薬はFSCの技術をベースとした「ハカレルシリーズ」の一般発売、MSEはサービスの展開を目指し、取り組んでいくとのことだ。

健康見える化プロジェクト

同プロジェクトの概要

1.実験内容
被験者に、FSCが開発した尿成分を測定するセンサー「ハカレルシリーズ」を使用し、毎日の健康状態を専用アプリで管理。実施期間中、健康管理食等の摂取、アプリから提案される健康運動などを取り入れ、活動成果を数値で確認。実験終了後に被験者の意識や行動にどのような変化が起こったのかを確認。

2.実施期間(予定)
以下の対象成分ごとに56日間実施
●尿酸、尿糖:2022年4月より順次開始
●ナトリウム/カリウム:2022年5月より順次開始

3.被験者
一般募集による健常者約200名以上

4.参加企業・団体一覧
参加企業と団体の一覧は以下のとおり。

参加企業・団体一覧

5.実験で使用するもの
●尿成分を測定するセンサー「ハカレルシリーズ」
測定器にスティック装着し、尿を数滴かけることで、尿中の「尿酸・尿糖・ナトリウム/カリウム」が測定でき、スティックは使い捨てで衛生的に使用可能。測定データはクラウド上で解析・保存され、スマートフォン等の端末で確認や管理することができる。

【特徴】
これまで、自宅で食事や運動等の健康活動の成果を確認するには、体重や血圧測定などが一般的だという。「ハカレルシリーズ」は“健康情報の宝庫”と呼ばれる体の内側から排出された尿を用いて、健康状態を簡単に、より具体的に見える化することが可能となる。

イメージ図

●採血キット
同実験では、日常的な尿成分の測定に加え、比較のために採血キットを用いた血液成分も測定。

●健康活動(一例)
被験者は健康管理食の摂取を中心とした、以下の健康活動に取り組む。
●健康管理食(お弁当)
●サプリメント
●健康運動※、健康レシピの提案(アプリ内)
※健康運動:自身の心と身体の健康状態に目を向け、目的をもって取り組む身体活動

健康管理食イメージ