リクルートが運営するニュースサイト「SUUMOジャーナル(スーモジャーナル)」は、住まいや暮らしに関する様々なテーマについてアンケート調査を実施し、結果を公表した。
今回は「JR山手線の中古マンションの価格相場が安い駅ランキング2022年版」を発表。
東京を代表する路線・JR山手線は全30の駅を結ぶ環状線。沿線には都内の主要駅が並び、東京のなかでも地価や物件価格はおおむね高めとなっている。
そんなJR山手線の駅の中でも、比較的リーズナブルに中古マンションが探せる駅はどこなのか、専有面積20平米以上~50平米未満の「シングル向け」と、専有面積50平米以上~80平米未満の「カップル・ファミリー向け」に分け、それぞれの物件の価格相場が安い駅をランキングにしたとのことだ。
■1位は「田端駅」がランクイン!お得感があるのは8位の「田町駅」
シングル向けで1位になったのは田端駅。価格相場は3190万円で、カップル・ファミリー向けでは2位にランクイン。北区にある唯一のJR山手線の駅である田端駅は、北口と南口で印象が大きく異なる点がおもしろい駅だという。
また、同社が注目したのは駅は8位の田町駅。シングル向けでは8位になっているが、カップル・ファミリー向けだと17位で、特別にリーズナブルではないためシングル向け物件に限ってお得感がある価格相場になっていると言えそうとのことだ。
田町駅は港区に位置し、駅東側には芝浦ふ頭やレインボーブリッジなど湾岸エリアが広がり、駅周辺には大手企業の本社をはじめとするオフィスビルも多くなっている。イタリアやボツワナ共和国などの大使館も点在し、近年は高層マンションも増えているのも特徴だという。
また、田町駅のすぐ前にある東京工業大学・田町キャンパスの再開発が2021年に発表されたのも注目ポイントとし、同敷地には2030年の開業を目指して、産官学連携施設に商業施設、ホテルなどからなる地上36階建ての複合施設が建設される予定になっているとのことだ。
■カップル・ファミリー向け1位は落ち着いた雰囲気の鶯谷駅
カップル・ファミリー向けで価格相場が最も安かったのは、台東区にある鶯谷(うぐいすだに)駅となった。価格相場は5380万円。「シングル向け」では3位にランクイン。
鶯谷駅は無人駅で、1日の乗車人員はJR山手線では高輪ゲートウェイ駅に次いで2番目に少ない駅だという。博物館や美術館が目当ての人は1駅隣の上野駅を利用することが多いため、駅の乗車人員が少なく駅前も賑やかな雰囲気という感じではないため、落ち着いて暮らしたい人に向いている駅かもしれないとのことだ。
今回シングル向けとカップル・ファミリー向けのランキングを見比べてみると、順位は多少入れ替わりつつも、おおむね同様の結果となり、山手線で安く中古マンションを探すなら「北半分」に注目してみるといいかもしれないと同社は考察している。
【調査概要】
調査対象駅:SUUMOに掲載されているJR山手線沿線の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
調査対象物件:駅徒歩15分圏内、物件価格相場3億円以下、築年数35年未満、敷地権利は所有権のみ
シングル向け:専有面積20平米以上50平米未満
カップル・ファミリー向け:専有面積50平米以上80平米未満
データ抽出期間:2021/10~2021/12
物件相場の算出方法:上記期間でSUUMOに掲載された中古マンション価格から中央値を算出
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載
<参考>
SUUMOジャーナル『JR山手線の中古マンションの価格相場が安い駅ランキング2022年』