サントリー天然水 南アルプス白州工場が、工場周辺流域の持続可能な水利用に関する「Alliance for Water Stewardship(以下、AWS)」認証を取得したことを発表した。

2018年にサントリー天然水 奥大山ブナの森工場が日本で初めてAWS認証を取得。2019年にはサントリー九州熊本工場が取得し、今回の取得は日本で3番目となるという。

AWSは、世界自然保護基金(WWF)やThe Nature Conservancy(TNC)等のNGOと企業が共同で設立した、水のサステナビリティをグローバルにリードする国際的に権威のある機関。

AWS認証は、世界中の工場を対象とした持続可能な水利用に関する認証で、水の保全やスチュワードシップ(管理する責任)の推進を目的としているという。

サントリーグループは、企業理念の中核である「人と自然と響きあう」のもと、ステークホルダーとの約束として「水と生きる」を掲げ、水に関するさまざまな取り組みを推進している。

2021年2月には、「AWSアジア・パシフィック」と連携協定を締結。日本で初めて同機関のメンバーシップ企業となり、日本における水のサステナビリティ推進のリーダーシップを担うべくさまざまな取り組みを進めているとのことだ。

サントリー天然水 南アルプス白州工場では、水源となる約2,034haの森を「天然水の森 南アルプス」とし、水源涵養活動を展開しており、今回の認証においては、サントリーグループの「水理念」に沿った、工場周辺流域における水収支の把握、科学的データに基づく水源涵養活動、工場での節水や水質管理の取り組み、流域内のステークホルダーとの連携や適切な情報公開が高く評価されたという。

今後も、水を大切に使い、きれいにして自然に還すだけでなく、水を育む森を守るなど、自然界における水の健全な循環への貢献、すなわち「水のサステナビリティ」を事業活動における最も重要な課題と認識し、自然環境の保全・再生につながる活動に取り組んでいくとしている。

●サントリーグループの取り組みについて

水を育む森を育てる「天然水の森」の活動を2003年から開始し、全国15都府県21か所、約1万2千haまで拡大。“サントリーグループ国内工場で汲み上げる地下水量の2倍以上の水の涵養”という目標を2019年6月に達成。今では、アメリカ、インドなど、水保全に関する活動が事業を展開する海外各国にも広がっているという。

次世代に向けた環境教育「水育」も、2004年から開始し国内での活動を拡大する一方、2015年以降、ベトナム、タイ、インドネシア、フランス、中国でも開始し、地元行政や地域の人々からも高い評価を得ている。

また、2017年には、“水”に関わる活動を行う際の基本理念としてサントリーグループ「水理念」を策定。

サントリーグループは、今後も、国内外の300社を超えるグループ全体が同じ理念を共有し、事業にとって最も重要な資源である“水”の保全に寄与する活動を、それぞれの地域環境に合わせて推進していくとしている。