ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、公益財団法人大阪観光局、大阪商工会議所とポストコロナにおける観光復興を目的とした、マーケティングデータに基づく大阪観光に関わるビジョンおよび戦略・戦術を策定すべく「大阪府観光市場活性化のためのビジョン・戦略策定に関する協定書」を締結したと発表した。

同協定は、ポストコロナを見据えて「大阪都市魅力創造戦略2025」に資するよう、今後の大阪観光戦略を構築すべく、大阪観光局の主導のもと、策定されたものであるという。

また、同協定の内容は、今年9月9日に大阪商工会議所が大阪府知事・大阪市長に建議した「大阪府・大阪市へのポストコロナ時代の観光復活に関する要望」(別添資料)における要望内容として挙げられた「ポストコロナに対応した観光戦略の策定」の趣旨に基づいた内容で構成されているとのことだ。

同社は、地域全体の活性化を最重要課題の一つとして捉えており、同協定を通じて、ポストコロナにおける大阪観光の活性化に最大限尽力していくとしている。

また、コロナ禍で打撃を受けている大阪観光の早急な振興施策の実施が叫ばれる中、同協定に基づき、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが、テーマパーク運営で培った顧客ニーズの掘り出しや集客に関するマーケティング知見・ノウハウなどを積極的に活用し、大阪全体の魅力度向上のための戦略立案を支援していくとしている。

第一段階として、消費者意識の理解深化のための調査設計を実施し、それらのデータに基づき、今年12月より基礎調査を開始し、具体的な戦略策定を来春めどに進める予定であるという。

 ■協定書の内容

三法人による協業を通じて、下記を実行することを企図しているとのことだ。

1.コロナによる社会的変革で予想される消費者の意識/行動変容を背景に、大阪観光に携わるステークホルダーらとの新たな共通認識の形成。
2.ポストコロナにおける観光復活に向け、大阪観光が目指す姿を描くビジョンや明確な目的設定、それらを達成するための戦略及び戦術の策定。
3.上記認識形成および戦略等策定のための、各種調査業務(基礎調査・アイデア調査等)の実施

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、来年度以降も大阪観光局と協力し、旅行先としての大阪の魅力向上に努めていくとしている。

大阪が誇れるテーマパークとしての魅力向上に一層努めていくことはもちろん、大阪観光のさらなる発展に向けて、観光中核人材の確保・育成やインバウンド振興なども視野に入れ、各種ステークホルダーと積極的に関わりあいながら、自社の専門性を多角的な方面で生かすことで、大阪全体を盛りあげていくとのことだ。