パナソニックは、全国で自立支援特化型の通所介護施設(デイサービス)を運営するポラリスと、2021年10月1日より、要介護高齢者向けにリーガロイヤルホテル(大阪)にて、IoT・AI技術を活用した短期滞在型の自立支援サービスを開始すると発表した。

自立支援介護プラットフォームの共創 イメージ図

ポラリスは創業より高齢者の要介護度の改善に取り組み、その結果7年間で2606人の介護度が改善。介護保険を全く使わずに自立生活が送れるようになった人は516名にのぼるという。

こうした実績をもつポラリスの自立支援ノウハウと、介護施設向け介護業務支援サービス「ライフレンズ」で培ったパナソニックのIoT・AI技術を融合し、リゾート地やホテルに滞在して短期集中で効果的に要介護高齢者を元気にする新しい介護サービスを展開。

ポラリスおよびパナソニックは、2018年2月より自立支援介護プラットフォームの共同開発を実施し、実証してきたとし、今回、ウェアラブル機器やモバイル端末を用いて直接対面をしなくても、リモート環境で高齢者の状態を把握できるリモートアセスメントシステムを共同開発した。

同システムは、高齢者の状態を定量的かつ迅速にリモートでも収集ができるため、自立支援介護の高位平準化を可能にするという。

同システムをポラリスのデイサービス事業拠点で検証を行い、直接対面なしで、リハビリプランを策定するためのアセスメント・予後予測を遠隔で実現できることを確認したとし、検証結果に基づき、同システムを活用した新たな短期滞在型自立支援サービスをリーガロイヤルホテル(大阪)で開始するとのことだ。

サービス利用イメージ

同サービスは、リゾート地などに短期滞在しリラックスしながら、一人ひとりに最適な健康管理やケアプランにあわせたリハビリを行うことが可能になるという。

また、コロナ禍等で自宅に閉じこもりがちな高齢者の廃用症候群を改善することもできるとし、高齢者が元気になり、社会保障費の削減にも繋がるとのことだ。