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無印良品を展開する良品計画は、ふだんから使え災害時に役立つ「いつものもしも」シリーズ新商品の発売と共に、無印良品の防災プロジェクトの活動を拡大すると発表した。
8月26日より、くらしの備え「いつものもしもセット」3セットのリニューアルおよび緊急時に役立つ新商品「いつものもしも ハンカチ」「いつものもしも着るバッグ」を発売。
また9月は、災害時に役に立つ情報発信「いつものもしも期間」を1か月間に拡大するという。
さらに同月より、災害発生時に良品計画の社員・スタッフがボランティア活動に参加する「災害ボランティア制度」もスタートするとのことだ。
無印良品は、商品やサービスを通して生活を簡素に美しく整えることにより、社会全体や地球人としての課題の解決を目指しているという。「ふだん使いできるモノをいざという時の防災用品に」という「いつものもしも」コンセプトのもと、日々の暮らしの中に備えを組み込む「標準装備」を提案。
また同社は、モノを通じた提案のみならず、自治体と連携した防災ワークショップ・イベントの開催などを通じて、ふだんから防災に触れる様々な取り組みを進めてきたという。今後も、「モノ」「情報」「人」の3軸で防災に役に立つ商品・サービスを備え、無印良品の防災プロジェクトを拡大していくとしている。
(1)「モノ」による防災
くらしの備え「いつものもしもセット」3セットのリニューアル
2020年8月、携帯する・持ち出す・備えるという3つの場面に合わせて役立つ商品をセレクトした「いつものもしもセット」がデビュー。
もしものときにだけ使える防災用品ではなく、ふだんから使え災害時に役立つアイテムを厳選し、各セットは必要最小限のアイテムとすることで、必要な人数分を揃えても重複し無駄になるアイテムが無いように考えたという。
今回のリニューアルでは、セット内容の一部変更に加え、パッケージそのものも、もしもの時に役に立つ道具となるよう改良。
● いつものもしも 携帯セット8月26日発売 税込み価格990円
いつもは鞄の中などに携帯して使え、もしものときには、歩いて帰るときにも役立つという。パッケージは、災害時にエチケット袋として利用し、普段は内梱するEVAケースにたたんで携帯することが可能。
もしものとき用の初めての備えにおすすめのセットとなっており、備えに対する初めの一歩を応援するため、1,690円から990円というより買い求めやすい価格へ改定したとのことだ。
● いつものもしも 持ち出しセット8月26日発売 税込み価格3,990円
いつもはお出かけや旅行に使え、もしものときには、家から避難するときにも役立つという。もしもの時に濡らしたくないものを簡易に持ち出せるように、水が入りにくいパッケージにして持ち手をつけたとしている。
● いつものもしも 備えるセット8月26日発売 税込み価格5,490円
また、いつもは屋外活動にも使え、もしものときには、自宅で過ごすときに役立つとしている。棚やデスク下での収納もしやすく、中身が取り出しやすい蓋つきファイルボックス型に改良されたとのこと。
なお、パッケージは、無印良品の「ポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ」と同じ高さで、家庭以外にオフィスの棚でファイルと一緒の保管にも邪魔にならない。
新商品・サービス
● いつものもしも ハンカチ8月27日発売 税込み価格490円
緊急時に役立つハンカチの活用法をイラスト入りで分かりやすく描かれている。
※「いつものもしもセット」の中に含まれている
● いつものもしも 着るバッグ 11ポケットコート9月1日発売 税込み価格6,990円
もしものときに役に立つ機能を持たせ、様々なモノを入れて持ち運ぶことができる、11個のポケットを備えた着るバッグ。寒さをしのぎたいときには、新聞紙などを丸めて入れることもできる。
一部にレスキューカラーを使った、裏面での着用ができるリバーシブル仕様。直接の接触を避ける長めの袖や水を弾く撥水素材を使うなど、体を保護する工夫をしている。
なお、全国の無印良品の限定店舗にて順次発売となる。
法人向け承りサービス8月26日開始
今回、個人向けのみならず、会社、学校、集合住宅、コミュニティスペースなどでの防災シーンを考えて提案する法人向け承りサービスを新たにスタート。
また、8月30日より、避難所の居住環境改善につながる組み立て式簡易ベッド「ダンボールベッド」を全国23店舗にて展示し、今後、法人向けの販売を検討しているとのことだ。
(2)「情報」による防災 ~「いつものもしも」月間を9月よりスタート~
9月1日~ 9月30日、防災を身近に感じてもらい、「くらしの中に備えを取り入れる」ことを広めるために、「いつものもしも」月間を開催。無印良品の店舗にて、防災関連商品の紹介やユーザー参加型イベントなど、様々な取り組みを予定。
10月以降も、毎月11日~17日の7日間を「いつものもしも期間」とし、「もしものごはん」「もしものエチケット」「もしもの避難」など月ごとのテーマに沿った防災に役に立つ情報を、各店舗や無料アプリMUJI passport、SNSを通じて発信するとしている。
加えて、「くらしの備え、いつものもしも」特集ページにて、防災のために知っておくこと・備えておくことなど防災・避難に関連する役に立つコンテンツをいつでも確認できるようになるとのことだ。
(3)「人」による防災 ~災害ボランティア制度9月よりスタート~
防災をテーマとした商品提供や情報発信で終わらせず、災害発生時に、社員をはじめとする従業員の一人一人が企業理念に沿った自発的な行動をすることを後押しし、地域社会の役に立つことを目指して、一般社団法人 災害時緊急支援プラットフォーム(以下、PEAD)と連携した災害ボランティア制度をスタート。
この制度は、同社の従業員から公募したボランティアメンバーが、PEADが用意する”被災地にボランティアへ行く前に知っておくべきこと”が学べる研修を受講。
そして、災害が発生した際には、PEADと連携し被災地の最新の情報を入手し、同制度に参加しているメンバーのボランティアへの参加を支援するという。
同社としては、このボランティア参加のための特別有給休暇を付与することで、従業員のボランティア参加をバックアップするとのことだ。
まずは第一弾として、72名がPEADボランティアに登録し、9月より活動を開始するとしている。