楽天グループ(以下、楽天)は、ネットスーパーのプラットフォーム「楽天全国スーパー」を2021年内に提供開始すると発表した。
それに先立ち、群馬県を拠点に1都14県でスーパーマーケット「ベイシア」138店舗を展開するベイシアと、同プラットフォームへの出店について合意する契約を締結した。
同プラットフォームを通じて、楽天は、西友と協働運営する「楽天西友ネットスーパー」で培ったノウハウを生かし、全国のスーパーマーケット事業者を対象に、受注管理やオンライン上の決済などネットスーパーを運営するためのシステムを提供するという。
また、集客や販促活動の支援、配送に伴うオペレーション立ち上げのコンサルティングなどを一気通貫で行い、これにより事業者は初期費用を抑えながら、早期にネットスーパーを立ち上げることが可能になるとのことだ。
ユーザーは、同プラットフォーム上で郵便番号を入力すると、居住エリアへの配送に対応するネットスーパーを検索でき、サービスの利用が可能。
決済時に楽天IDでログインすることで、事前登録した住所やクレジットカード情報などを利用してスムーズに買い物ができるほか、「楽天ポイント」を貯めたり使ったりすることができる。
昨今、「新しい生活様式」の浸透により、事業者のネットスーパー参入意欲が高まる一方で、ネットスーパー運営についてのノウハウ不足やシステム開発のコスト負担などが課題となっていることから、楽天は、同プラットフォームの提供を通じて事業者のネットスーパー事業参入を支援するという。
<「楽天全国スーパー」概要>
・サービス開始時期: 2021年内予定
・概要: ネットスーパーのプラットフォーム
・特徴:
・事業者がネットスーパーを運営するための、プラットフォームおよびシステムの提供(初期費用無料、売り上げに応じたシステム利用料とマーケティング費用が発生)
・事業者が運営するネットスーパーへの集客や販促活動の支援、決済システムの提供、配送に伴うオペレーション立ち上げのコンサルティングサービスなどを一気通貫で実施
・ユーザーは、楽天IDの設定および、「楽天全国スーパー」に住所など個人情報を事前登録のうえ、本プラットフォーム上で郵便番号を入力すると、居住エリアへの配送に対応するネットスーパーを検索でき、クレジットカード情報などを利用した決済や登録済みの住所への配送に対応した買い物が可能
・利用金額に応じて「楽天ポイント」を貯めたり、支払い時に貯まったポイントの利用が可能