モバイル×クラウドの医療ICTソリューションをグローバルに提供するアルムは、アルムの開発・提供する救命・健康サポートアプリ「MySOS(マイエスオーエス)」が、日本への入国者のフォローアップ支援ツールとして、2021年5月12日より厚生労働省・入国者健康確認センター(以下、センター)に採用されたことを発表した。
現在センターは、日本への入国者向けに定める「14日間の待機期間中」のルールに基づき、入国者の自宅等での管理として、毎日の位置情報および健康状態をフォローアップ管理することで、感染の疑いがある入国者を速やかに特定し、保健所などへ連携、医療機関受診につながることを進めているという。
MySOSは、入国者へ配布するフォローアップツールとしてセンターに採用され、既存機能である健康管理機能・位置情報報告機能・ビデオチャット機能に加え、居所確認を支援する新機能として、自動架電し、背景映像や位置情報をもとに室内外を判定する「AI自動架電機能」を追加拡充したとのことだ。
このMySOSの機能拡充に伴い、入国者フォローアップに使用するアプリやシステムが削減でき、入国者の負担低減も期待できるとしている。
なお、これらの機能は入国者限定で提供できるようになっており、自宅等の待機期間が過ぎると利用できなくなるという。
また、現時点においてMySOSは1日約3万人の受信者に対して自動架電できる能力を有しており、増加するセンターの業務負担の軽減に貢献するとしている。
今後はMySOSの自動架電能力を増強するためのシステム拡張も予定。AIによる本人自動判定機能などMySOSの更なる機能拡充を進めることで、感染症の水際対策強化と業務効率化の実現を努めていくとのことだ。