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レバレジーズが運営するフリーター・既卒・第二新卒向け就職支援サービス ハタラクティブは、2021年4月に大学を卒業した男女154人を対象に、「21卒の就職状況に関するアンケート」を実施し、結果を発表した。
1. 6人に1人の学生が「すでに退職を検討している」と回答
2020年、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、就職活動の進め方は大きく変化。2021年4月に大学を卒業した154名に就職活動時に内定があったか尋ねると、「はい」は75.3%、「いいえ」は24.7%という結果に。「内定があった」と回答した人の内定保有数は、「2~3社」が51.7%と最多となったとのことだ。
現在の就業状況を尋ねると、「就業中であり、退職は考えていない」方は半数以上(68.8%)いる一方で、「就業中だが退職を検討している」人は16.2%と、4月時点で6人に1人がすでに退職を意識していることがわかったという。
「内定が出ないまま卒業した」「就職したが、すぐに退職した」人を合わせると、約3割が自分に合う職場を新卒時の就職活動で見つけられていないことにもなるとしている。
2. 退職理由として「仕事内容がイメージと違った」が上位に
すでに退職を検討している人や退職した人にその理由を尋ねると、「仕事内容がイメージと異なっていた(44.4%)」「キャリア形成が望めない(44.4%)」「上司や同僚との人間関係が上手くいかない(37.0%)」が上位にあがったとのことだ。
コロナ禍で、オンライン採用が主流になり、選考だけでなく会社見学会や内定者懇親会といった、対面で学生と接触する機会は激減。それにより、学生は企業をじっくりと見極められず、企業側もまた学生への魅力づけが十分にできていないことが予想されるという。
3. 学生が企業選びで重視したいことは、「やりたい仕事に関われるか」
学生が企業選びで重視したいことの上位には、「やりたい仕事に関われるか(52.6%)」がもっとも多く、「給料や福利厚生(51.9%)」「社員の人柄や雰囲気(46.1%)」と続く。
やりたい仕事かどうか、会社の雰囲気が合うかどうかは、多くの学生が気にするポイントであり、入社後、退職を検討する理由にも繋がるとのことだ。
対面時よりもコミュニケーションが取りづらいオンライン選考。企業側は実際の業務内容や雰囲気など、できるだけ多くの情報を学生に伝える工夫が必要になるという。早期離職を防ぐためにも、選考中のフォローだけでなく、入社後の手厚いフォローもより一層求められるという。
<調査概要>
調査対象:2021年4月に大学を卒業した男女
調査時期:2021年4月23日〜4月28日
調査方法:インターネット調査
回答者数:154人
引用・転載時のクレジット表記:「ハタラクティブ調査」