WHILLと羽田空港旅客ターミナルを運営する日本空港ビルデングは、昨年7月に羽田空港第1ターミナル北エリア内で初期導入された、空港利用者が搭乗ゲートまで乗車できる「WHILL自動運転システム」運行サービスが、第1・第2ターミナルの国内線出発ゲートラウンジ全域に拡張されることを発表した。

羽田空港、「自動運転パーソナルモビリティ」で搭乗ゲートまで移動可能に

WHILL自動運転システムは、WHILL社が開発する、デザイン性と走破性に優れたパーソナルモビリティに自動運転・自動停止機能などを搭載した「WHILL自動運転モデル」と、複数の機体を管理・運用するシステムから構成される、歩道・室内領域のための自動運転システム。

あらかじめ収集した地図情報と、センサー群で検知した周囲の状況を照らし合わせ、自動走行および自動運転による無人での返却が可能。

今回導入されたサービスでは、空港を利用する利用者自身のタッチパネル操作で自動運転パーソナルモビリティを使って搭乗ゲートまで移動することが可能。

これにより、長距離の歩行に不安を感じる人を含むすべての利用者に快適な移動手段を提供するという。

また、利用時に空港係員との接触が回避されることにより、新型コロナウイルス感染症への感染リスク低減にも寄与するとのことだ。

昨年7月の初期導入時点で、空港における自動運転パーソナルモビリティの実用化は羽田空港が世界初であり、導入期間において安定した運用が確立されたため、今回、羽田空港第1・第2ターミナルの国内線出発ゲートラウンジ全域において展開するに至ったとしている。

<サービス概要>
展開時期・エリア: 2021年6月14日より順次展開エリアを拡大
第1ターミナル:6月14日〜全域
第2ターミナル:6月14日〜北エリアのみ/7月中旬〜全域
サービス内容:待機場所から利用便の搭乗口まで自動運転モードにて案内。無料利用可能。
対象者:羽田空港から国内線で搭乗の人
運用時間:8:00〜20:00(通年)