クーゼス(以下、keuzes)とスペサンは、2021年4月よりLGBTQ+のカップルに向けたオリジナルウェディングサービスを共同展開すると発表した。

LGBTQ+の社会課題解決をミッションとし多くの当事者と繋がりを持つkeuzesと、スペサンが提供してきたオリジナルウェディング「HAKU」の共同オペレーション設計により、当事者カップルに一切の不安やストレスを感じさせないウェディングプロデュースを実現するとのことだ。

「この人と一生を共にしたい」と思える相手がいる幸福を、全ての人が祝えるように。

keuzesは、当事者である代表 田中氏の実体験をもとにこれまで「女性体型に合わせたメンズオーダースーツ」や「生理用ナプキンをつけられるボクサーパンツ」を開発・販売しているとのことだ。

全国を訪問する方法によりこれまで数百名のLGBTQ+当事者と話し、日々の生活や人間関係に関する悩みを聞いていく中で、大きなトピックとしてあがってきたのが「結婚」であったという。

結婚式そのものを行うことへのハードルの高さと、これまでのウェディングサービスへの違和感については多くの人が話していたという。例えば、「接客の際にオープンスペースではなく個室に案内される」「プランナーに特別扱いされ過ぎる」など一つひとつを上げれば限りがないとのことだ。

既に多くのウェディングサービスがLGBTQ+当事者へ配慮した提供を行っているが、本当の意味で当事者カップルが幸福になれるサービスであるには、当事者自身によるサービス設計が不可欠であると考えているという。

こうした背景があり、多くのLGBTQ+当事者と出会ってきた keuzes と、 オーダーメイドのウェディングをプロデュースしてきた HAKUが手を取り合うことで、心から笑顔になれるウェディングを提供することとなったとのことだ。

LGBTQ+当事者による当事者のためのオリジナルウェディングは日本初となり、keuzes weddingをきっかけに一組でも多くのカップルが「結婚」という選択を考えられるような社会に繋げていきたいと考えているとしている。

独自のオペレーション設計によるストレスフリーなウェディングプロデュースを実現

同サービスの提供にあたっては、LGBTQ+当事者と数多く繋がりを持ち代表自身が当事者でもあるkeuzesによって、挙式当日および当日までのプロセスにおいてカップルの不安やストレスが無いサービス提供を目指すという。

<具体例>
・関係スタッフへのkeuzesによる事前セッションの実施
・プロデューサーへのコミュニケーション研修
・会場におけるトイレのサイン表記などを独自に調整
…他

数多くのオリジナルウェディング実績があるHAKUとの共同事業により、フルオーダーでオリジナルの「わたしたちだけ」の結婚式を実現

keuzes weddingでは、会場から当日のコンテンツまで全て一からからプロデューサーと一緒に作り上げるオリジナルウェディングを提供するという。

スペサンが提供するオリジナルウェディング「HAKU」にはこれまで数多くの結婚式プロデュース実績があり、通常の結婚式とは異なり、ジェンダー面でのサポートやフォローも必要となるkeuzes weddingにおいても、細やかなサービス提供の実現が可能であるとのことだ。

また、当事者同士の結婚がまだ一般的ではない日本においては、家族や友人からの理解や共感を得ることが非常に大きなハードルとなることがあるため、プロデュースにおいてはHAKUの掲げる「大切な人たちに心から喜んでもらえる」という視点が不可欠であるとしている。

「ふたりだけ」にしかできない結婚式を、「ふたりの大切な人たち」にも喜んでもらえるようなプロデュースを行っていくとのことだ。