LIFULLが運営する不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」は、あらゆる人の“したい暮らし”を実現する取り組み「LIFULL HOME’S ACTION FOR ALL」の「FRIENDLY DOOR」プロジェクトの一環として、LGBTQの人々の住まい探しをサポートする不動産会社が接客の際に活用できる、『LGBTQ接客チェックリスト』の提供を2021年4月19日より開始すると発表した。

このチェックリストは、LGBTsフレンドリーな不動産会社のIRIS(アイリス)監修のもと制作を行った不動産業界初の取り組みであるとのことだ。

『LGBTQ接客チェックリスト』は、LGBTQの人を含めたオールフレンドリーな接客方法をもとに初級編と上級編(各20問)で構成し、正答率だけでなく解説を通して理解を深めることができるという。

解説では、基礎的な用語紹介、店舗での接客時など、シチュエーション毎に気を付けるべき項目やユーザーに配慮した店内のレイアウト例や書類フォーマットなど、店舗で役立つポイントを確認できるとのことだ。

同チェックリストによって、不動産会社スタッフがLGBTQの人に対する理解を深め、すべての人に対して接客等においてもプライバシーに配慮したサポートができることで、ユーザー一人ひとりが安心して住まいを探していけるとのことだ。

■『LGBTQの人への接客チェックリスト』がなぜ必要なのか

日本の人口のうちLGBTQが占める割合は8.9%とされている。賃貸住宅探しをする際に「さまざまなバックグラウンドについて、理解のある不動産会社との出会いが重要だと思う」と尋ねたところ、住宅弱者全体の71.3%が「そう思う(とても そう思う:35.4%、ややそう思う:36.0%)」と答えている。

また、同性カップルが住宅を購入する際、不動産会社へカミングアウトできずに心理的な不都合が生じるなど、現在も課題は多く存在しているとのことだ。

LIFULL HOME’Sは、LGBTQの人々が安心して納得のいく住まい探しができるように、LGBTQの人々へのサービスだけでなく、全国の不動産会社へのサポートも行っているとのことだ。

なお、調査データにおける8.9%には「LGBTQ+(L(レズビアン)・G(ゲイ)・B(バイセクシュアル)・T(トランスジェンダー)・Q(クエスチョニング)・+(その他のセクシュアルマイノリティ))が含まれる。

なお、同サービスでは、あらゆるセクシュアルマイノリティの方が含まれる総称が「LGBTQ」であると捉え、便宜上表記を統一。

LIFULL HOME’Sでは2019年11月、あらゆる人の“したい暮らし”を実現する取り組み「LIFULL HOME’S ACTION FOR ALL」を立ち上げ、さまざまなバックグラウンド(高齢者、外国籍、LGBTQ、障がい者、生活保護利用者など)を理由に住まいの選択肢に制限がある人を「住宅弱者」と定義し、彼らが抱える住まいの課題を解決するための取り組みを行っている。

LIFULL HOME’Sは、誰もが自分らしく“したい暮らし”に出会える社会の実現を目指し、同取り組みを推進していくとのことだ。