楽天モバイルと国立大学法人筑波大学(以下、筑波大学)は、特別共同研究事業契約を2021年4月1日に締結し、「5G体験デザイン特別共同研究事業」を開始したと発表した。

同事業は、第5世代移動通信方式(以下、5G)を活用した新しいユースケースやビジネスモデルの創造等を目的とし、学際融合的な研究開発を行うもの。

両者は、楽天モバイルの5Gやインターネット領域における知見と、筑波大学の医療、情報、システム工学、芸術、スポーツ等の幅広い研究領域とを組み合わせ、新たな5G体験を研究開発していくとしている。

なお、具体的な研究内容は以下のとおり。

■「5G体験デザイン特別共同研究事業」の主な内容
(1)テレプレゼンス技術を活用した遠隔診療の研究開発と実証実験
(2)自動配送ロボットを活用した商品配送サービスの研究開発と実証実験
(3)5Gを体感できるメディアアート等文化芸術体験の拡張
(4)スポーツ分野における大容量でータを基盤とした詳細なプレー分析および新しい観戦体験の創出

■期間:2021年4月1日〜2023年3月31日(2年間)

なお、同事業の推進等を目的に、筑波大学構内に楽天モバイルの5G基地局の開設を目指し、協議。これにより、大学構内や周辺エリアでの実証実験が可能となるため、各研究項目における実証実験の回数増加や、精度を高めるためのプロセスの効率化を図り、その後の実用化に向けて検討していく予定であるとのことだ。

楽天モバイルと筑波大学は今後も、モバイル通信分野において革新的な研究開発および実証実験を推進し、社会の発展へ寄与することを目指していくとしている。