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ネパールコーヒーの生産から販売まで手掛けるコーヒーブランド「BIKAS COFFEE(ビカスコーヒー)」は、アグロフォレストリー農法の持続可能なコーヒー植樹を通して、新しいコーヒー体験を届けるプロジェクト『BIKAS COFFEE VILLAGE』を2021年5月8日よりクラウドファンディングにて開始すると発表した。
同プロジェクトでは、ネパール連邦民主共和国(以下、ネパール)カスキ郡にあるハルパン村(標高1,200m)で育てているコーヒーの苗を購入し、自分の名前が入ったコーヒーの木を植えることができるという。
環境保全かつコーヒー農家の所得向上、そして消費者のコミュニティ形成を共通の価値でつなげる「植樹」を通して、地球温暖化の防止に貢献しながら、コーヒーの生産から消費までのサイクルにおける新たなバリューチェーンの創出を目指すとのことだ。
■『BIKAS COFFEE VILLAGE』3つのリターン
①植えたコーヒーの木に名前をつけることができる
自分の名前をつけるのもよし。3年後の自分に向けたメッセージでもよし。植えたコーヒーの木にオリジナルの名前をつけることができるという。
②自分が植えた木から収穫されたコーヒーが3年後に届く
苗を植えてから実がなるまで約3年と言われている。3年後に収穫をしたコーヒーは植樹1本につき500gの豆をオーナーの元へ届けるとのことだ。
また、植樹してから3年間、3か月ごとにネパールのコーヒー農園からの成長レポートをお届け。農園の様子やコーヒー農家の声などを届けながら、オーナーが植えたコーヒーの木が実を結ぶまで大切に育てるとしている。
③共通の価値観を持つオーナーたちが集まるコミュニティへの招待
多様なストーリーを持つ植樹オーナー限定のオンラインコミュニティへ招待。共通の価値観を持つ人とつながりながら、新しい挑戦ができる、あたたかくも刺激のあるコミュニティを目指すという。
【コーヒーが直面している問題】
世界中で多くの人に親しまれているコーヒーであるが、現在、「地球温暖化による生産量の減少」問題に直面している。
気温や湿度の上昇により、さび病というコーヒーにとって深刻な病気が発生しやすくなり、収穫量の減少や品質低下を招くとのことだ。
さび病の被害が拡大することで、コーヒー生産から撤退する生産者も多くなることが予想され、2050年にはアラビカ種の栽培地が約50%も減少するとも言われているという。
ハルパン村のコーヒーの木は、野菜などを育てる畑と一緒に植えられたり、森の中に植えられたりしている。これらの方法は「アグロフォレストリー」「混植(こんしょく)」と呼ばれ、互いの作物の特性を活かしあった「森をつくる農法」と言われているとのことだ。
ハルパン村では、コーヒー豆を「副業」のような感覚で栽培しているため、これまでの生活を無理に変えずに収入を上げ、収入源のリスク分散も可能。
また、ハルパン村では森の中や樹木の下にコーヒーを植えることで、直射日光が苦手なコーヒーの木が成長しやすい環境を自然に生み出しているため、農薬は使わず、肥料も家畜の糞尿や田んぼで採れた稲わらなど全て村の中で調達できる自然のモノを使っているという。
BIKAS COFFEEは、このハルパン村のコーヒーには今後の持続的なコーヒー栽培や消費を促すためのエッセンスが存分に含まれていると考えており、この栽培モデルが世界へ拡がることがコーヒー業界を良い未来へ導いてくれると信じているとのことだ。