業界をリードするあと払い(Buy Now Pay Later)サービス「ペイディ」を提供するPaidyは、2021年3月31日までに、シリーズDラウンドでSoros Capital Management LLC(a Robert Soros Enterprise)、JS Capital Management LLC(the family office of Jonathan Soros)、Tybourne Capital Management Ltd.、Wellington Managementに対する第三者割当による優先株式の発行により、総額約132億円(1億2,000万米ドル)の資金調達を完了したと発表した。

なお、2020年末よりゴールドマン・サックスとのウェアハウス・ファシリティの増枠並びに三井住友銀行との借入枠の新規設立、また、みずほ銀行をアレンジャーとする複数の金融機関のシンジケートによるウェアハウス・ファシリティ設立による追加借入枠の設営を完了。

今回の増資、並びに金融機関からの追加融資により、創業からの累計資金調達総額は 約644億円(5億8,500万米ドル)(うち、金融機関による融資を除く資本調達総額371億円(3億3,700万米ドル))となったとのことだ。

なお、日本国内のスタートアップによる金融機関による融資を含む累計資金調達額としては最大規模に達するという。

「ペイディ」は「お買いものに『めんどくさい』はいらない。」をミッションに、すべての人が楽しく賢く買い物ができる環境を提供することを目指している。

ペイディの利用により、ユーザーは、携帯電話番号とメールアドレスのみで簡単に決済ができ、利用した金額は翌月にまとめて「あと払い」することが可能となる。

2014年10月末のサービス開始以降、多くのユーザーが利用し、2021年3月時点で加盟店数は70万店舗以上、アカウント数は500万を超えているとのことだ。

さらに、より便利で安心安全に使えるサービスを目指し、2020年10月からは利用金額を分割手数料無料で3回に分けてあと払いできるサービス「3回あと払い」も提供を開始。

今回調達した資金は、大型加盟店との取引拡大ならびに新規サービスの開発、「3回あと払い」の拡大等に対応するための財務基盤強化等に活用していくとしている。

Paidy 代表取締役社長兼CEO の杉江陸氏は、次のように述べている。

このたび、既存株主様である米国のSoros、香港のTybourne、そしてWellington Managementという強力な布陣によるご支援をいただいたことは、日本発で世界に新たな価値観を問いかけるスタートアップ企業として大変心強く感じています。より一層視野を広げ目線を高めて事業に邁進する所存です。

ペイディにおける流通額が増加し、『3回あと払い』も多くの方にご利用いただいている中、財務基盤を強化し、よりお客様に信頼されるブランドとして、そしてより加盟店様に頼られるビジネスパートナーとして、成長軌道を確かなものとしてまいります。」