NASAは、火星探査車「パーサビアランス(Perseverance)」が9日早朝(日本時間)に、火星への着陸に成功したと発表した。
去年7月にアメリカ・フロリダ州の空軍基地から打ち上げられたNASAの火星探査機は、7か月にわたって宇宙空間をおよそ4億7000万キロ飛行し日本時間の19日朝、火星の大気圏に突入しました。
「不屈の精神」を意味するパーシビアランスは、昨年7月に打ち上げられた。探査車を収めたカプセルは火星の大気圏に突入後、パラシュートを展開。しばらく降下した後、探査車は空中で浮遊する装置「スカイクレーン」とともに切り離され、減速しながら高度約20メートルの地点に到達した。この装置がワイヤで探査車を地表まで降ろし、着陸に成功した。
パーサビアランスは、フロリダのケープカナベラル宇宙軍基地から2020年7月30日に打ち上げられ、203日間(4億7200万キロメートル)かけて火星にたどり着いたという。
かつて35億年前は湖だったとされている「ジェゼロ・クレーター」という地点に着陸し、古代の微生物の生命の兆候の探索を約2年ちかく行われる予定とのことだ。得られたサンプルを別の探査機により地球に持ち帰り、生命が存在した証拠を突き止めるという。
また、搭載されている小型ヘリコプターを、別の惑星に飛ばす初の飛行試験も行うとのことだ。