出光興産は、ENEOSとの間で、ENEOS知多製造所の石油化学製品製造設備の譲受に向けた基本契約を締結したと発表した。

同社およびENEOSは、2020年10月26日の基本覚書締結以降、この譲受に関する協議を行い、基本的な条件について合意に至ったため、同基本契約を締結したとのことだ。

1.対象製造設備
パラキシレン 製造装置:400千トン/年
不均化装置等周辺設備

パラキシレンは、ポリエステル(繊維(糸・綿)、PET樹脂)の中間原料であるテレフタル酸(PTA:高純度テレフタル酸、DMT:テレフタル酸ジメチル)の原料として使われる。

同社は、国内に479千トン/年の製造装置を保有しているとのことだ。

2.今後の見通し

今後、同譲受に関する詳細な条件を協議し、2021年9月末を目途に設備譲渡(譲受)契約を締結することを目指すという。

なお、同社の当期の業績に与える影響はないとし、今後、開示すべき事項が生じた場合には、速やかに発表するとのことだ。

【ENEOSの製油所・製造所体制】