現代では仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、複合現実(MR)など、デジタルな表現を生み出す新しい技術が登場している。

そんな中、ソフトバンクグループのリアライズ・モバイル・コミュニケーションズは、ホログラム技術の世界的リーダーである8iと業務提携し、8i社の3Dホログラム生成ソリューションを、日本国内で独占的に販売することに合意した。

3D空間上に人物などのオブジェクトを安価でリアルに表現可能

VR・AR・MRの技術において、3D空間上に人物などのオブジェクトを立体的かつリアルに表現するには、高額なコストや多くの開発時間がかかるという課題があったが、8i社のホログラム生成ソリューションは、3D空間上に表現できるリアルなホログラムを、安価かつスピーディに生成することを可能にした。

このプログラムにより、さまざまなクリエーターやコンテンツホルダーが、自社サービスにホログラムを簡単に組み入れることができ、臨場感にあふれた3D体験ができる世界がより身近になる。

想定される利用シーンとしては下記のとおりである。

  • アパレル
    店舗においてスタイリングされたモデルが表⽰されるARアプリケーション
  • 観光
    観光地などにおいてガイドが実際に説明を⾏うMRアプリケーション
  • ライブ
    タレントやアーティストがホログラムでライブを⾏うVRアプリケーション
  • 教育
    教材の3D化による技術伝承、遠隔教育アプリケーション
  • スポーツ観戦
    選⼿の3D化による新しい観戦体験
  • スポーツやダンス
    ⾃⾝のフォーム確認
  • イベント
    ブライダルなどの記録

撮影した素材を瞬時にホログラムに合成するので3Dコンテンツの作成費用を大幅に削減することが可能。また、UnityまたはUnrealなどでも再生可能で、VR・AR・MRのどの領域でも活用が可能である。

より近代的な未来へ

VRよりAR、MRは今後の市場や私たちの日常生活に及ぼす影響は大きいだろう。今後の技術の革新により、ますます注目されることは間違いない。

img:NIKKEI