第一三共は、アストラゼネカとの間で、同社が開発中の新型コロナウイルスワクチンAZD1222(以下、同ワクチン)について、国内での製剤化を受託するための製造委受託契約を締結したことを発表した。

同社は、アストラゼネカが日本政府と合意済みの同ワクチンの国内製造・供給スキームの一部を担うべく、同契約に基づき、アストラゼネカから提供された原液を用いて同ワクチンの国内における製剤化(バイアル充填、包装等を含む)を行うとのことだ。

なお、当該製剤化は、同社子会社の第一三共バイオテックが「新型インフルエンザワクチン開発・生産体制整備事業」の設備を活用して実施するとしている。

同社は、新型コロナウイルス感染症流行の早期終息による社会の安心・安全の回復に向けて、現在実施中のmRNA ワクチン(DS-5670)やナファモスタット吸入製剤(DS-2319)の研究開発を推進するとともに、同ワクチンの国内安定供給に取り組んでいくとのことだ。