ジーネックスは、マネックスグループの支援によって設立され、現在はマネックスグループの関係会社となっている。

今回、ジーネックスは第三者割当増資による資金調達を実施し、新たに科研製薬を株主に迎え、全ゲノム情報に代表されるヘルスケアデータ集積を加速し、既存の枠組みにとらわれない形でヘルスケア業界の発展に貢献していく事業を本格的に推進することを発表した。

ジーネックスは、ブロックチェーンを活用したヘルスケア関連データプラットフォームを構築する。

同データプラットフォームには、全ゲノム情報を含むヘルスケア関連のビッグデータを集積することができ、高付加価値化されたヘルスケア関連データが創薬開発やヘルスケア関連サービスに活用することで、人々のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を向上するサステイナブルな健康社会の創造に貢献する。

また、ジーネックスは、同事業により得られた対価を、データ提供者に還元するエコシステムの実現化を目指すという。

同エコシステムが機能することにより、将来的には創薬開発が困難な難病領域等にも対象を広げ、国や自治体に頼るだけでなく、患者自身がプラットフォームに参加して創薬開発を推進し、同時に患者自身のデータを価値化できる自助的なシステムが産み出されることが期待される。

このエコシステムが広く発展することにより、患者に限らず健康な人々のヘルスケアデータの価値を高めていくとのことだ。

これまでジーネックスは、同プラットフォームを幅広く医療・ヘルスケア領域へ展開することを目指し、同プラットフォームに参画する事業会社や研究機関と提携するための協議を重ねてきた。

今回、ジーネックスが科研製薬を株主に迎えたことにより、既存株主であるスギ薬局、マネックスグループを併せて東証一部上場企業3社がジーネックスの株主となった。

今後は、スギ薬局と科研製薬、ブロックチェーン技術に関する知見を有するマネックスグループ、各社がそれぞれの強みを活かし、ジーネックスの事業を推進していくとしている。