民放公式テレビポータル「TVer (ティーバー)」は、2020年10-12月期のサービス利用状況と、2020年10-12月期の全配信番組を対象とした「番組再⽣数ランキングトップ10」を発表した。

TVerの月間動画再生数は2020年7月以降毎月1億回を越え、2020年12月は1億1898万回、ユーザー数は1319万MAUとなり、それぞれサービス開始以降2番目の記録になったという。

また、全国15~69歳の男女におけるTVerの認知率は61.3%と引き続き60%を超える高い認知度となっているという。

実験的に行った「日テレ系ライブ配信」は M1層を中心に認知、利用されたとのことだ。

また、TVerの利用者を性年代別で見ると、2020年11月はF1層17.5%、F2層21.1%となり、全国人口構成比と比較してF1・F2層の構成比が高い傾向となっているという。

TVerにおける視聴動機は、TVerの視聴経験者全体で71.9%、F1層では81.7%が「番組の見逃し」がきっかけとなっており、女性層を中心にTVerによる番組の見逃し視聴が定着してきている。

2020年10月からは若年層をターゲットに、テレビコンテンツの価値を再認識してもらうCMを展開し、TVerが安心で安全なテレビコンテンツを視聴できるサービスとして浸透していると考えられるとのことだ。

また、TVerを視聴するデバイスはPCからテレビデバイスにシフトしており、ユーザー数におけるテレビデバイスの視聴割合は16.4%と過去最高を記録。

新型コロナウイルスの影響による巣ごもり需要の高まりとあわせて、このような視聴対応デバイスの拡大がTVerの利用拡大にも繋がっているという。

2020年10-12月期 番組再生数ランキングは以下の通り。

・1位︓TBSテレビ「この恋あたためますか」(10)1384万
・2位︓TBSテレビ「恋する母たち」(9)1295万
・3位︓TBSテレビ「危険なビーナス」(10)961万
・4位︓日本テレビ「#リモラブ ~普通の恋は邪道~」(10)902万
・5位︓読売テレビ「極主夫道」(10) 893万
・6位︓カンテレ「姉ちゃんの恋人」(9) 890万
・7位︓日本テレビ「35歳の少女」(10) 854万
・8位︓テレビ東京「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(12) 707万
・9位︓テレビ朝日「七人の秘書」(8) 696万
・10位:テレビ朝日「先生を消す方程式。」(8) 659万
※計測期間:2020年10月1日~12月31日TVer番組動画再⽣数(ビデオリサーチ調べ)
※⾃社キャッチアップサービスと他社プラットフォーム等を除く
※番組ごとのエピソード数、エピソードごとの配信期間は異なる
※()内は期間内の配信エピソード数

10-12月期は全て10月から放送を開始したドラマコンテンツがランクインし、第1位はTBSテレビ「この恋あたためますか」となった。

地上波での放送後にはTwitterのハッシュタグ「#恋あた」が世界トレンド入りするなど話題を集めた作品で、TVerでも最終回に向けて再生数が上昇し、特にF2層に多く視聴されたとのことだ。