レゴ社の教育部門であるレゴ® エデュケーションは、「スポーツ」をテーマに、楽しみながらハンズオン(実体験型)でSTEAM学習ができる2つの新教材を発表した。

新教材は、STEAM授業の導入を容易にするアンプラグドで、小学校低・中学年が対象の「BricQモーションベーシック」と、小学校高学年・中学生を対象とする「BricQモーション プライム」の2製品となる。

スキー、体操、自動車レースなど様々なスポーツのテーマを用いることで、児童・生徒の好奇心を引き出しながら、エネルギー、運動、作用など理科・物理の基本原理を動くブロックモデルを用いた実験を通して理解・納得することを可能にする。

日本の学習指導要領に対応するレッスンプランを用意しており、創造性を育みながらSTEAM分野のスキルを高めることができる。

レゴ エデュケーションのプレジデントであるエスベン・スタークは次のように述べている。

近年、子どもたちを惹きつける学習方法の重要性が高まっています。今回発表した2つの教材は、STEAM授業に不安を持つ現場の先生方も自信を持って授業実践が行えるよう支援し、子どもたちが幼い頃から当分野に関心を持てるようデザインされています。

抽象的なSTEAM分野の概念を、自然な形で教師が教え、生徒が学べることを念頭に開発しました。

例えば、おもりでバランスを取る綱渡りのレッスンプランでは『作用・反作用の法則』について学ぶことができます。

また、陸上ヨットやプロペラ自動車のレッスンプランでは『ニュートンの法則』を確かめることができます

BricQモーションは、現場教員が教師向けに作成した就学段階に応じた3つの学習ユニットを用意しているという。

さらに、算数や国語の要素を取り入れたり、目的に合わせて自由にカスタム化したりすることもできるため、活用方法は無限とのことだ。

すぐに授業で使えるよう、教師向けガイド動画、評価にあたっての指標、生徒用の動画やワークシートのテンプレートといったサポートツールも用意しているという。

さらに、効果的にSTEAMの授業を実践できるよう、教員向けの総合的かつ専門的な学習プログラムも提供する予定としている。

また、小学校低・中学年向けには、作用反作用の力を学ぶユニット、運動パターンを観察するユニットがあり、何をどのように調べて問題や疑問を解決すべきかを学ぶことができるという。

小学校高学年・中学生向けには、物体の力と質量を学ぶユニットがあり、ニュートンの法則を応用し科学的探求力を深めることができるという。

各ユニットには、問題を分析したり考えたりしやすいよう、新たに変数、角度、高さ、長さなどの数値が見てすぐわかるパーツも用意されているとのことだ。

米国ジョージア州のグイネット郡公共教育学区で科学講師を務めるクリスティン・ウィリアムズ=ルティ氏は、次のように述べているという。

私はレゴ エデュケーション製品を長年使ってきましたが、同僚の中には、そのような製品を使うことをためらう人もいました。

BricQモーションは手軽に始められ、テクノロジーに関する知識が無い生徒でも、個人・リモート(遠隔)・ハイブリッド(対面とオンラインの組み合わせ)のいずれの学習方法でも、十分に活用できるものだと思います。

私のようにSTEAM教育に取り組んできた者であっても、BricQモーションを使ったハンズオン教育には、大きな期待を持っています

BricQ モーションはレゴ エデュケーションの公式ウェブサイトで、米国では1月4日(現地時間)から、1セット99.95米ドルで販売を開始するという。

米国以外の各国では、今月から予約販売を開始し、日本では正規販売代理店を通して1月4日から予約注文を受け付けているとのことだ。