Visionalグループのビズリーチが運営する、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」は、農林水産省が取り組む農林水産業・食品産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進できる人材を12月8日から2021年1月4日まで「ビズリーチ」のサイト上で公募すると発表した。

農林水産省は、2019年に「デジタル政策推進チーム」を新設し、同年に初めて農林水産分野のDXを推進できる人材をビズリーチ上で募集し、約900名の応募のなかから2名を採用した。

農林水産省では、この8月、省内のDX推進体制をより一層強化するため、「デジタル政策推進チーム」を含めた新たな組織として「デジタル戦略グループ」を設置しており、さらに民間のDX人材を採用することにより、農林水産業・食品産業におけるDXの早期実現を目指すという。

募集ポジションは以下の2種職。

・「デジタル戦略グループ」配属 デジタル政策プロデューサー
農林水産業・食料産業の現場におけるDX実現に向けたプロジェクトの企画・実行を行い、データに基づく農林水産政策の効果検証・企画立案への変革および行政事務の見直しによる国民の利便性向上・業務の効率化を担う。その他、農林水産業のDX推進に対して有益な施策の立案等。

・「デジタル戦略グループ」配属システムプロデューサー/システムディレクター
DXの重要政策に係る情報システムの構築や、農林水産省の重要プロジェクトに関わるシステム開発における、要件定義・工程の適正化、システム構築・運用業者および工程管理業者との調整。その他、多様な政策の遂行に必要な情報システムの構築等を担う。

農林水産省は、2024年までに省内のデータサイエンティストを100名に増やすことを目指しており、外部からDX人材を採用するだけでなく、組織内育成にも力を入れることでデータ活用に強い組織に成長することを目標にしているという。

今回新たに、農林水産業分野のDX実現を一層強力に進めるため、多様なプロジェクトの企画・立案・実行に携わる人材を公募するとともに、省内の情報システム開発に必要なIT関連業務に特化した人材を公募することになったとのことだ。

今回の公募が行政のデジタル化に向けた先進モデルとなり、官公庁全体に波及していくことを目指すとしている。