日経リサーチは12月3日、商業施設の利用実態調査「商圏センサス」の首都圏版最新調査データの提供を開始した。
最新調査では9月に実施し、「西武池袋本店」が首都圏利用商業施設の集客力ランキングで首位となった。
年2回春と秋に実施する同調査で、2013年春調査以降、今年春調査まで15期連続で首位だった「伊勢丹 新宿店」は今回2位となり、順位が入れ替わったとのことだ。
今年4月から5月にかけて、緊急事態宣言により各社は休業を余儀なくされたが、「西武池袋本店」をはじめとするそごう・西武各店は主要な百貨店・商業施設の中で比較的早い時期に営業範囲の拡大を実施し、ニュースなどでも取り上げられた。
「西武池袋本店」は前年に比べ、練馬区など近隣からの来店が増えたほか、食品・惣菜を目当てに利用する人が増えたという。
このほかトップ10には、テレワーク・巣ごもり需要拡大の影響で、家電量販店の「ヨドバシAkibaビル(マルチメディアAkiba)」が5位、車で日帰り可能な「御殿場プレミアムアウトレット」も6位に前年から急上昇。
また、居住エリアに近い「アトレ吉祥寺」、「ラゾーナ川崎」がラインクインするなど、居住者の来訪施設の選択に変化がみられたとしている。
なお、商圏センサス首都圏版は、1都3県に居住する約14,000人を対象とした、商業施設の利用状況や属性に関する調査結果のデータベース。調査は春と秋の年2回実施しており、直近の2020年秋の調査では、1都3県にある約700の商業施設(一部対象地域外の大型アウトレットを含む)を対象とした。