横浜市と渋谷区は、グローバル拠点都市の形成及びオープンイノベーションの実現について協力することにより、地域の活性化に資することを目的として、連携協定を締結したと発表した。

両者は、令和2年7月に国の「世界に伍するスタートアップ・エコシステム拠点形成戦略」について、自治体・企業・団体等から成る東京コンソーシアムの一員として「グローバル拠点都市」に選定された。 

協定の主な内容は以下のとおり。
1.名称
グローバル拠点都市の形成及びオープンイノベーションの実現に関する連携協定

2.基本理念
横浜市と渋谷区は、グローバル拠点都市の形成及びオープンイノベーションを実現することにより、地域の活性化に資することを目的として、相互に協力・連携する。

3.連携協力事項
(1)スタートアップ・エコシステムの形成に関すること
(2)両者のグローバル拠点都市への成長に必要な海外企業誘致施策に関すること
(3)両者を世界有数のオープンイノベーション地域にするための施策に関すること
(4)上記の事項に関連し有益な機会となる情報交換及び交流の促進に関すること
(5)その他、相互に協力することが必要と認められること

4.協定の期間
令和2年11月18日から令和3年3月31日まで
以後、1年間ごとに更新

5.具体的な取組内容(イメージ)
(1)スタートアップ支援、創業支援施策

  • スタートアップ企業支援施策についての情報交換
  • 規制緩和についての働きかけや、実証実験を共同で行うことにより、より多くの実証実験の機会をスタートアップ企業に提供
  • スタートアップ企業のサービス、プロダクトを実装するケースを増やすための情報交換
  • スタートアップ企業のビジネスマッチングとして、アーティスト・クリエイターとの交流促進、創造的ビジネスやイノベーションの機会創出

(2)海外から横浜市・渋谷区への企業誘致

  • 両者の特性を活かし、海外スタートアップ企業のニーズにあった招致活動の実施
  • 国内外への広報活動

(3)オープンイノベーション

  • 両者のネットワークを共有し、社会的課題の解決に資するイノベーションが起こる地域作り
  • 新たな価値を生み出すイノベーションを作るための対話の機会の創出
  • オープンイノベーションに関わるワークショップ、実証実験の共同実施
  • 社会的課題の解決に資するデータ活用に関する情報共有

(4)情報・知見の交換に関すること

  • 様々な分野で両者における情報共有や関係強化

これを契機に、横浜市が提唱する「イノベーション都市・横浜-YOXO-」と、渋谷区が提唱する 「渋谷区産業・観光ビジョン」の実現を目指すという。

それぞれの特徴を活かしながら、スタートアップ・エコシステムの形成、海外企業誘致、オープンイノベーションの推進などで、相互に協力・連携し情報交換や交流を促進することで、共に世界に伍するグローバル拠点都市の形成を図るとのことだ。