日産自動車は、ユーザーの行動データの分析を元にした旅行提案「トラベルトリガー」の実証実験を開始したと発表した。

同実証実験にあたり、日産はインクリメントPと協業。

日産は、同社のポイ活アプリ「トリマ」を利用する会員の行動データの提供を受け、分析することにより、ユーザーの趣向やライフスタイルを理解し、好みに合った旅行先の提案を行うサービス「トラベルトリガー」の技術的な検証を行うとのことだ。

日産が開発に取り組むトラベルトリガーは、ユーザーの行動傾向や趣味嗜好に基づく旅行計画をスマートフォンのアプリへ提案し、新たな体験ができる旅行プランを提供するサービス。

今回の実証実験で日産は、旅行時の車を降りた後に、どのような立ち寄り観光地や店舗などへ行くか、といった行動データを分析することで、「トラベルトリガー」の実現に役立てるとしている。

トラベルトリガーは、将来的な旅行計画に加え、旅行先での電気自動車充電時などの空き時間を利用し、発見や学びのある立ち寄り先をリアルタイムで提案するサービスへの発展も視野に入れ、開発に取り組んでいくという。

なお、同実証実験では、ユーザーのクルマでの移動を促進するため、日産の展開するカーシェアリングサービス「NISSAN e-シェアモビ」で利用可能なクーポンを「トリマ」の会員に提供。

距離料金の発生しない同サービスの車両を活用してユーザーの自由な旅行を後押しするとしている。

日産は、先進技術の搭載によりクルマを進化させ、ユーザーをよりよい世界に導く「ニッサン インテリジェント モビリティ」を推進している。

トラベルトリガーは、その柱の一つであるコネクテッドサービスの一例であり、クルマがあらゆるものとつながることで、ユーザーがクルマに乗る前、乗っている間、そしてクルマを降りた後まで、シームレスにより魅力的なサービスを提供することを目指しているとのことだ。

また日産は、自動車業界に変革をもたらしているCASEに対応した新たなビジネスモデルの企画開発も進めているという。

今回のトラベルトリガーをはじめとして、一人一人のライフスタイルに合わせて最適化した商品や新たな価値の提案ができるサービスを提供し、ユーザーの生活をより豊かにすべく、今後も様々な取り組みを進めていくとしている。