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サントリー食品インターナショナルが新型コロナウイルス感染症の流行に伴って生じた新しい生活様式における健康への意識や行動変化について調査した「ウェルビーイング トレンドサーベイ2020」の結果を発表した。
ウェルビーイング トレンドサーベイ2020は、同社が「健康で、前向きに、自分らしく生き続けたい」と願う人々に寄添い、サポートできる企業でありたいという思いのもと、2018年9月に発足した「100年ライフ プロジェクト」における活動の一環。
2014年より「健康と飲料レポート」として実施していたが、を昨年から「ウェルビーイング トレンドサーベイ」へと発展的に拡張し、今年も実施されたとのことだ。
調査結果サマリーは以下の通り。
- 自己防衛意識の高まりが顕著。60%以上が健康投資を経験。身体のケア意識は「痩身から創身へ」。見た目だけでなく身体づくりも注視。
- 新しい生活様式における気になる健康キーワードは、「糖尿病」がコロナに次いで第2位。第3位は「高血圧症」が入り、生活習慣病関連がランクイン。
- 新しい生活様式における健康行動のトップは、「朝食摂取」。昨年から大幅上昇。
- 健康行動を実践するものの、習慣化できている人の割合は全体の約3分の1にとどまる。
- トクホ・機能性表示飲料が、コロナ禍の“健康習慣化のアイテム”として機能。
自己防衛意識の高まりが顕著。見た目だけでなく身体づくりも注視。
調査によれば、コロナ禍をきっかけに、62.3%が「病気にかかりにくい身体づくり」の重要性を実感していた。
58.0%が「自分のカラダを守れるのは自分だけである」と考えが変化し、全世代で健康に対する「自己防衛意識」が高まった。さらに、61.9%が健康投資をするようになったとのことだ。
また、身体のケアに関して、37.1%が「見た目の改善よりも健康的な体型を維持したい」と回答し、見た目だけでない身体づくりの意向があらわれた。
気になる健康キーワードはコロナに次いで生活習慣病関連がランクイン
自身の気になる健康に関するキーワードについて調査したところ、トップの「新型コロナウイルス感染症」に次いで、第2位「糖尿病/高血糖」、第3位「高血圧症」という結果となり、多くの世代が生活習慣病関連項目に高い関心を持っていた。
また、将来気をつけたい/予防したい症状のトップ3は昨年と同じく「認知症」「がん」「免疫力の低下」となっているが、最も気をつけたい症状は、「がん」「認知症」に次いで「糖尿病/血糖値の高さ」が3位にランクイン。特に若年層で不安視の傾向が明らかになった。
また、健康に関連するトレンドキーワードでは、今年は「免疫力」が「メタボ」を上回ったとのことだ。
新しい生活様式における健康行動のトップは「朝食摂取」
現在実施している健康行動トップ3は「朝食摂取」「休養」「野菜から食べる」。中でも「朝食摂取」は昨年と比較しても大きくスコアが上昇し、2位から1位となった。
また、テレワークを実施するようになった人は健康意識が強まり、健康行動を実践する割合も高い傾向が見られた。
健康行動を実践しても、習慣化できている人の割合は全体の約 3分の1
調査によれば約70%がなにかしらの健康行動を実施しているものの、習慣化に至る割合は全体の36.5%にとどまる結果となった。
なお、健康行動をできていない理由として、「意思が弱い」「お金がかかる」「時間がとれない」がトップ3を占めている。
また、昨年からの変化では「ひとりで取り組むことへの不安・寂しい」が大きく上昇した。
トクホ・機能性表示飲料が、コロナ禍の健康習慣化のアイテムに
トクホ・機能性表示飲料の飲用頻度は一週間当たり平均1.95回と昨年よりも微減となったが、20代の飲用頻度は増加した。
トクホ・機能性表示飲料は、飲用後の「身体」「食生活」「運動」などの意識が他の飲料カテゴリーよりも高く、健康行動のきっかけとなる役割となっていることがうかがえるという。
また、トクホ・機能性表示飲料飲用者の84.3%が健康行動を実施し、半数近くが習慣化を実現。運動の継続やダイエットへの関心も高く、手軽にできる健康管理系ウェブサービスを利用して測定結果を気にする傾向があるとのことだ。
〈調査概要〉
調査地域:全国
調査期間:2020年8月4日(火)~8月11日(火)
調査手法:インターネット調査
調査対象:20~70代の男女
※飲料・食品・医薬品、広告・マスコミ・調査関連に従事する人を除く
調査人数:
スクリーニング調査 30,000人(男性14,805人、女性15,195人)
※人口構成比に合わせてウェイトバック集計
本調査 2,700人(男性1,330人、女性1,370人)
※人口構成比とスクリーニング出現率に合わせてウェイトバック集計
<参照元>
SUNTORY「サントリー食品インターナショナル 健康寿命延伸への貢献を目指す「100年ライフ プロジェクト」始動」