LINEは、同社が提供する各種法人向けサービスにおいて、3月に発表した、LINE APIと接続できるアプリを提供する「LINEマーケットプレイス」をオープンした。
今回、「LINE公式アカウント」などをはじめとする法人向けサービスを対象に、自社開発なしでLINE APIと接続できるアプリケーションを提供するLINEマーケットプレイスをオープン。
LINEマーケットプレイスでは、アプリ提供企業はLINE APIを活用しクライアント課題を解決する自社ソリューションを販売することができ、クライアント企業はマーケティング、カスタマーサポートなどそれぞれの活用シーンや目的に応じた最適なソリューションを購入・導入することが可能になる。
企業での独自開発が不要なため、購入から利用開始までを短期間で実現することができるだけでなく、それらのプロセスをオンライン上で完結できることも大きな特徴となっている。
これまでは主に大企業を中心に、マーケティングや予約受付、問い合わせ対応などにおけるユーザーとのOne to Oneのコミュニケーションのための手段として、LINE公式アカウントでのAPI活用が行われてきた。
LINEマーケットプレイスでは、目的や活用シーンごとカテゴリに分けて最適なアプリケーションが提供されるため、ソリューション選定における煩雑さがなくなることに加え、オンラインでの提供により、ソリューションの選定から導入までのプロセスにおいてかかるコストを大幅に削減することが可能。
LINEマーケットプレイスで提供されるアプリを利用することで、大企業だけでなく、API活用におけるノウハウがなかったり、導入・運用にかかるコストの面で自社開発を行うことが難しかった中小規模の企業においても、より簡単に自社のビジネスに合った機能を提供することができるようになるとのことだ。
さらに、LINEマーケットプレイスでのアプリケーション提供は、LINE公式アカウントとAPI連携しているツール等を提供する企業によって行われ、提供にあたっては別途当社による審査が実施されるため、「LINE」との親和性や品質の高いアプリケーションを利用可能な点も大きなメリットとなっている。
今後はより多様なニーズをカバーするため、提供されるアプリケーションの数やカテゴリの拡充を行い、LINEマーケットプレイスの充実化を進めていくとのことだ。
また2021年1月頃には、LINEの活用効果を最大化させるためのノウハウをパッケージ化し、企業向けの「運用サポートパック」として提供を開始する予定としている。