NTT西日本は、利用者のビジネスゴールの達成に向けて、デジタルトランスフォーメーション(以下、DX)を加速させる共創ラボ「LINKSPARK NAGOYA」をNTT上前津ビルに設立することを発表した。

東海エリアは日本の製造業の中心地であり、リニア中央新幹線の開業など今後の経済発展の期待も高まっている地域の一1つ。

その反面、就業者不足、技術継承、新型コロナウイルスの影響によるサプライチェーンの断絶や南海トラフを想定したレジリエンスの強化など解決すべき課題も多く潜在しているという。

このような東海エリアにおける課題に対してデジタル技術を活用し、利用者のDXを加速させるために、共創ラボ「LINKSPARK NAGOYA」を開設するとのことだ。

LINKSPARK NAGOYAでは、NTT西日本独自のメソッド“AIBASE”を活用し、利用者のDXをトータルコーディネート。利用者のビジネスゴール達成にむけて、以下の3つの価値を提供するという。

  • DXにおいて取り組むべきテーマの設定
    • デザイン思考の活用やデモ展示によるデジタル技術の体感から利用者の課題を具体化し、ビジネスゴール達成にむけた取り組みを明確にする。
  • デジタル人材やスタートアップとの共創
    • NTT西日本の保有する専門スタッフや東海エリアのイノベーション創出拠点、スタートアップとの連携により、利用者のDX推進を強力にサポート。
  • 即座に利用可能なICT実証環境を提供
    • 利用者それぞれのDXテーマに応じて、AIエンジンやデータ分析に用いる各種ソフトウエア、ハードウエアを即時に利用可能。また、データセンターへの閉域接続によるセキュアなデータ保管やローカル5G・地域創生クラウドなど技術の利用が可能。

NTT西日本は、LINKSPARK NAGOYAを活用し、業種業態を問わず、企業・自治体とともに共創ビジネスを推進し、企業間のマッチングやデータ流通を促進し地域の新たな価値創出や発展に寄与するとしている。

具体的には、住民生活の質の向上、経済発展につながるスマートシティの実現や、地域産業の要となるスマートファクトリーの実現などをめざしていくとのことだ。