日立は、エリクソン社の協力のもと、日立アメリカの研究開発部門の一部である米カリフォルニア州のシリコンバレーリサーチセンターに、専用5Gネットワークを構築したと発表した。

5Gネットワークと日立の持つプラットフォーム技術を利用することで、多様な産業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させ、その価値を実証していくとのことだ。

同社は、域で利用可能なインフラストラクチャとニーズに対応する5Gのさまざまなレイヤーの技術ソリューションを開発するために多面的なアプローチを取っているという。

また、長年にわたって蓄積された日立の広範な運用技術(OT)の知識とAIなどの高度なデジタルテクノロジーを活用し、顧客との共同制作を通じてLumadaソリューションを開発。これにより、顧客の直面するさまざまな課題を解決し、ビジネスにおけるデジタル変革を加速しているという。

今回、日立アメリカはエリクソンと提携し、カリフォルニア州サンタクララにあるシリコンバレーリサーチセンターに専用の5Gネットワ​​ークを設置。

このネットワークを活用し、ユーザーに価値を提供する 5G ソリューションの開発と検証を加速するという。

日立アメリカは、ジョージア工科大学と共同で開発した、人とロボットが一緒に作業を行うコラボラティブ・ロボティクス遠隔操作技術を用いた製造ソリューションの実証を始める予定であるとしている。

さらに、エリクソン社と共同で、今回構築した専用5Gネットワークを活用した産業ソリューションの開発を進めていくとのことだ。

今回構築した専用5Gネットワークは、日立アメリカとエリクソンが北米での5Gソリューションを検証するテスト環境となる。

また、顧客に日立の顧客協創アプローチに参加してもらい、デジタルトランスフォーメーションの加速を加速させる場でもあるとのことだ。

5G と日立のプラットフォーム技術の組み合わせは、さまざまな産業を変革する可能性を秘めているとし、同社は、Lumadax5G を通じて革新的なソリューションを創生し続けることで、ビジネスインフラの進化を加速し、ビジネスの継続性とレジリエンスを向上させ、顧客に価値を提供していくとしている。