NECソリューションイノベータは、AI技術で判定した不良品や異物などの対象物を、プロジェクションマッピング技術により生産ライン上で直接マーキングし、追跡する「NEC AI・画像活用見える化サービス / 動的マーキングオプション」を提供開始すると発表した。
プロジェクションマッピング技術により、プロジェクターの光が不良品や異物などの対象物をリアルタイムにマーキングし、生産ラインのスピードに合わせて追跡する。これにより、検査作業や仕分け作業における現場作業者の負荷軽減や経験の浅い作業者の育成、生産の品質向上を支援するという。
「NEC AI・画像活用見える化サービス / 生産管理・検査支援」を導入済みの場合、同サービスの導入に必要となる主な設備は、市販のプロジェクターのみのため、生産ラインに大幅な設備変更を行うことなく、サービスを導入することができるという。
近年、食品製造業の生産工程では、熟練作業者の目視による検品作業が行われているが、熟練作業者の高齢化によって、技術の継承が将来にわたる課題となっている。
また、人手不足が深刻化する中、外国人労働者の受け入れに伴い、製造現場ではノウハウの共有が重要な課題となっている。
そこで同社は、NEC AI・画像活用見える化サービス / 生産管理・検査支援のオプション機能として、生産ライン上の不良品や異物などを直接マーキングし、追跡する同サービスの提供を開始するに至ったとのことだ。