メドピアと三菱電機ITソリューションズ(以下、 MDSOL)は、9月に予定されている薬機法の改正に伴い薬局・薬剤師に求められる「対人業務」を、薬局・薬剤師が円滑に行えるよう支援するサービスを共同で展開することを目的に、業務提携契約を締結した。
第一弾として、MDSOLの保険薬局システム「調剤 Melphin/DUO」および電子薬歴システム「Melhis」利用薬局に対して、メドピアのかかりつけ薬局化支援サービス「kakari」の共同拡販を実施。
これにより、「調剤 Melphin/DUO」「Melhis」利用薬局が、服薬フォローなどの薬局・薬剤師が新たに求められる患者とのコミュニケーションを円滑に行えるようサポートするとしている。
2015年10月に厚生労働省が策定した「患者のための薬局ビジョン」で、「門前からかかりつけ、そして地域へ」という指針が掲げられて以降、薬局は調剤などの「対物業務」から、服薬支援などの患者との「対人業務」へと中心業務を転換することを求められてきた。
2019年12月4日に公布された改正医薬品医療機器等法(薬機法)においては、患者に対し「服用期間を通じて、必要な服薬状況の把握や薬学的知見に基づく指導」(以下、服薬フォロー)を行うことが薬局・薬剤師の新たな義務として定められ、薬局・薬剤師は9月1日の施行に向け「対人業務」に対応するための準備を加速させる必要があるという。
こうした動きを受け、今回メドピアとMDSOLが業務提携する事で、薬局・薬剤師に求められる業務変革をサポートしていくことを決定したとのことだ。
メドピアは、かかりつけ薬局化支援サービス「kakari」を通して「服薬フォロー支援機能」や「オンライン服薬指導支援機能」など、薬局・薬剤師と患者のコミュニケーションを支援している。
一方MDSOLは、「服用期間中の継続フォロー機能」をいち早く「調剤 Melphin/DUO」に搭載する等、35年以上に渡って保険薬局システムを展開してきた。
今後、両社は「調剤 Melphin/DUO」「Melhis」と「kakari」のシステム連携も視野にいれた、新たな業務支援サービスの展開を検討していく方針を示している。