NTTドコモ(以下、ドコモ)と竹中工務店は、建築現場における「人」の活動に焦点をあてた生産性向上を目的とした、デジタル変革の共同検討の着手に合意したことを発表した。
両社は、建築現場における「人」の活動や建築現場という「協働」の場での情報伝達をデジタル技術で支援することで、「デジタル技術を活かした建築現場の業務改革」による生産プロセスの最適化を実現するとしている。
また建築現場の工事計画や工事管理などの業務データやバイタル、歩数、位置データなどの「人」に関するIoTデータを蓄積し、将来の建築現場に活用することで、生産性の持続的向上を図るとともに、建築現場の最前線における働き方の新しいスタンダードモデルの構築を目指すとのことだ。
恊働支援の具体例としては、スマートフォンを介して、工程計画や進捗、資材搬送情報などを異なる職種間でリアルタイムに共有することにより、工程間の連携を強化し、ムダの少ない働き方を実現するなどを挙げている。
一方、個人の活動支援における具体例としては、個人のバイタルデータなどを蓄積し、健康状態や作業効率を本人にフィードバックすることで、個人のパフォーマンスの持続的な維持・向上を実現するなどを挙げている。
今後、両社は現場起点のデジタル変革の推進に向けた各種ワーキンググループを設置し、竹中工務店が有する建築現場の知見と、ドコモが有するIoTやAI、XRなどの知見を連携させていく方針を示している。