NECのグループ会社であるNECポルトガル社は、リスボン市民向けの情報共有アプリケーション「Lisboa.24」をリスボン市と共同開発したことを発表した。

同アプリケーションは、交通情報や施設の混雑状況など市民生活に必要な情報や新型コロナウイルス対策に関する情報を、スマートフォンやタブレットなどを通じて提供・可視化する行政サービス。リスボン市は、2020年5月から市民向けに提供を開始したとのことだ。

今回提供を開始したアプリケーションは、リスボン市が収集しているこれらの情報を市民向けに広く提供することを目的として開発されたという。

リスボン市民は、同アプリケーションを活用することで交通情報や安全情報、駐車場やレンタサイクルの場所や空き具合など様々な情報を得ることができるとしている。

また、同アプリケーションでは、施設の混雑状況など新型コロナウイルス感染症対策にも活用できる情報を提供しているとのことだ。

なお、NECポルトガルは、2017年にリスボン市に対して、市全体のデジタルトランスフォーメーションを実現する「リスボン・インテリジェント・マネジメント・プラットフォーム」を提供。

このプラットフォームは、「FIWARE」を活用して構築されたスマートシティ基盤となっており、リスボン市内の40以上の情報システムのデータや、IoTを用いて収集された街中のデータなど約200種類以上のデータを一元管理。

これにより、気象、地理、観光関連、空気汚染、交通渋滞など市民生活に関わる情報をリアルタイムに収集・分析することができるとのことだ。