慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(以下、慶應SDM)とNECは、NECのデジタルビジネスの加速に向けたデジタル人材育成のための教育プログラムを共同開発したと発表した。

同プログラムは、デジタルトランスフォーメーション(DX)に必要な思考・行動様式に関するトレーニングとなっており、従来NECが行ってきた専門技術領域のトレーニングとセットでデジタル人材育成に活用される。

今回、第1弾として両者は6月から8月までの延べ13日間にわたり、価値創造の方法論および技法の学習と、新事業のアイデア創出活動を組み合わせたプロジェクト型の教育を行う。

NECでは、2017年からデジタル人材の専門スキル強化に向けた専門技術領域のトレーニングを体系化・実施している。

一方、慶應SDMは、ものごとを俯瞰的かつ体系的に捉えるシステム思考と、ものごとを人間中心で考えて多様性を活かして新価値を創造するデザイン思考を融合したシステム×デザイン思考の研究・教育を実施するとともに、その実社会への実装を行っている。

今回開発した教育プログラムは、そのスキルをベースに顧客視点での事業開発を実践し、デジタルな思考・行動様式を獲得するものとのこと。

今後は、さらにコンサルタントスキルやコーチングなど、企業や組織のDX戦略を立案できるプロデューサーの育成にも取り組む予定としている。