NTTドコモ(以下、ドコモ)は、対話型AIサービス「ドコモAIエージェントAPI」を活用し、タッチ操作だけでなく音声で操作できるAI受付サービス「おくだけレセプションTM」を提供開始すると発表した。

同サービスは、音声で担当者を呼び出す機能と、タッチ操作で部署や担当者を検索できる機能を搭載しており、オフィスの受付業務および取次業務の効率化や人件費の削減を実現する。

また、ドコモAIエージェントAPIの音声認識機能と自然対話機能により、訪問者の抽象的な要求にも対応することが可能で、ディスプレイ上に映し出された案内用キャラクターと自然な会話ができるため、従来の有人受付の温かみを出すことができるという。

ディスプレイ上の受付キャラクターや背景はカスタマイズすることが可能となっており、各企業の特徴を活かした受付空間の演出や、企業イメージの向上・ブランディングを実現するとのことだ。

現在日本国内では、働き方改革による業務見直しや新型コロナウイルス感染症流行による対人接触の削減などを背景に、無人受付への需要が増加している。

無人受付導入の際には、専任の受付担当者や高価な受付システムの導入がコストの観点から大きな負担となっている企業もあるという。

同サービスは配線工事が不要で、必要な機能だけに絞ったシンプルな仕様となっているため、導入コストと月々の利用料金を抑えることができるとのことだ。

おくだけレセプションは、ドコモの研究開発部門・法人部門が組織横断的に混成チームを構成し、法人のお客さまの課題解決を図る「トップガン」の取り組みにより創出されたという。

同社は、同サービスの提供を通じて、企業の働き方改革や業務効率化の推進に貢献していくとしている。